伊豆では毎週、月曜の午後から金曜の朝まで過ごす。それで、月曜から木曜までの4日間は日替わり温泉を楽しむ。あやめ湯(300円),長岡南浴場(279円),湯らつくすのゆ(279円)を順繰りに巡るのが基本。そこへ月に一度のペースでちょっぴり贅沢な温泉が加わる。279円の風呂は公共の公衆浴場で、10枚1束の共通回数券が2,790円だから。
湯らつくすのゆは、通い出してから日数も経っていないので、覚えている顔はほとんどない。その代わり、あやめ湯と長岡南浴場はこれまでだいぶ通っている分、知る顔も増えてきた。特に長岡南浴場は、伊豆で暮らし始めた当初はそこだけしか行かなかったというくらい贔屓(ひいき)にしていた風呂屋なので(まだ伊豆長岡温泉全体の地理が把握できていなかったというのもあるが)、それだけ見知る顔は余所に比べて断然多い。
長岡南浴場で私がいちばん挨拶をした人と、昨日、風呂場で二人だけになった。顔を見て知っているだけで名前は知らない。向こうも私の顔だけは知っているふうで、何となくここは何か話しかけねばという気になって口火を切った。
先日、犬を連れて散歩なさっているのを見かけましたが、御近所なんですか？ おう、こっから歩いて2分だ。へええ、そしたらここは庭みたいなもんですね。わっはは、まあそんなとこだ。ところで、表に停めてあるバイクお宅の？ はい。家、どこ？ 立花台です。どっちの？ 韮山？ 大仁？ (やはりここでも、どっちの？ と訊かれた)…全く説明の面倒な場所である。
その人は、伊豆長岡温泉でまだ入っていない所はない、全部入ったと言っていた。そして、私の好きだった「湯屋 光林」の日帰り入浴が無くなったことを、その人も残念がっていた。
あやめ湯(17:50)4→5人。徒歩10,381歩。自転車140kcal。
写真は、三島市役所の庁舎近くにある居酒屋。今朝はいつも乗る電車より一つ前の電車に乗った。特に理由はない。なんとなく。それで、職場まで歩く道を2本ばかり三島大社側に膨らませてみた。そうしたら、旧東海道にぶつかる路地裏でこの店を見つけた。「ひろさき」という名前にピタと足が止まる。ゴシック体の殺風景な看板だけど、条件反射みたいに懐かしさがこみ上げてきた。ふるさとの名に傾ける雪見酒(あ)
