いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

泣き虫のクッキー焼ける春休み(あ)

 今日は、午前に修了式、午後に卒業式が行われた。
 三密を避け、修了式はZoomで、卒業式は規模を縮小して行われた。卒業式には在校生は出席せず、間隔をとって卒業生とその保護者、職員と数人の来賓だけで行なった。国歌に続いて校歌斉唱をすると思っていたら、今回はそれも省かれた。来賓の祝辞も省略された。
 出席できなかった在校生のために、YouTubeでのライブ配信も用意したが、私が家に帰って改めてYouTubeを見たら、3時間を超える動画にもかかわらず、最後の卒業式歌「あなたへ〜旅立ちに寄せるメッセージ〜」がすっぽり抜けていたのはいささかショックだった。保護者が会場入りするシーンをカットしてでも卒業生の合唱だけは、在校生にぜひとも聴いて欲しかったところだ。
 3年間の中学生活にピリオドを打つにふさわしい、素晴らしい合唱だった。サビの「愛と涙 そして知るだろう 人生という名の迷路の果てに」の部分で、不覚にもうるうるきてしまった。これが3年生だと、胸を張って旅立っていく姿を、いやせめて歌声だけでも在校生に残しておきたかったと悔やまれる。
 卒業式が終わり、後片付けを手伝って帰ろうとしたら、技術室前の卒業生の一団に捕まってしまった。4人から続けざまにツーショットの写真をせがまれる。去年、2年のときに教室で教えた子たちだ。ありがとう。覚えていてくれたんだ。
 時計は午後4時になろうとしているのに、卒業生は誰も帰ろうとしない。みんな、思い出のいっぱい詰まった学舎を去り難いのだろう。そう、存分に別れを惜しむがいい。明日からは、それぞれの新しい船出に旅立つのだから。


【今日の一枚】手作りのメロンクッキー。

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 クラスの子から手作りのメロンクッキーをいただいた。店に出しても遜色ないくらいの出来栄えで驚いた。早速食してみたけれど、ふわふわした食感とサクサクした歯応えが入り混じった、なんとも美味なクッキーでした。
 このクッキーをくれた子は、来年3年生になる。そして、私が来年はいないことを知っている。1クラスに二人だけだと支援員は原則つかないと前もって言ってあって、そのことはその子も納得している。
 たった1年だけだったけど、その子の学習の手伝いをしてやれたことをありがたく思う。ときには「恋文」というカードゲームをしてその子を怒らせたりしたこともあったが、今となってはそれもいい思い出だ。
 私は今月限りで現場を離れ、一年後のその子の卒業式には出られないけれど、いろんな荒波にもまれながら成長していく姿を、これからも遠くから見守っていよう。


【書】「児戯」じぎ(No.632)

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 「①子供の遊び。②とるにたりないつまらないことのたとえ。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「児(兒)」は、幼児の髪形をした人の形。その髪形によって「こ、こども、みどりご(三歳ぐらいまでの子ども)」の意味となる。→白川静『常用字解』
 「戯」は、もとの字は戲に作り、〓(き)と戈(か)とを組み合わせた形。豆(とう=脚の高い器)の腰かけにかけた虎の皮を身に着けた者を、後ろから戈(ほこ)で撃(う)つ形。虎の形の者は、あるいは軍神になぞらえているのであろう。これを撃つ所作事(しぐさ)をするのは、戦勝を祈るときの舞楽であろう。→同
〓↓ 

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【タイムラプス】3月19日(金)5:34〜6:55の伊豆長岡の空。20秒。

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【新型コロナ】3/19(金)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→1:499(前週同曜日比 +182)
重症者数→325(前日比 −10)
累計死亡者数→8,764(前日比 +32)