いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

花葡萄里の恵みのひと粒を(あ)

 最近、朝早くに、ウグイスの鳴き声よりも先にホトトギスの鳴き声を聴くようになった。♪テッペンカケタカ テッペンカケタカ♪ 初夏ですね。

 初夏ですが、朝はまだ肌寒さが残り、石油ヒーターで暖をとっている。私一人ならそんなことはまずやらないが、今遊びに来ている孫に風邪を引かせてはいけないと思って、部屋を暖めるのである(灯油は4月の花冷えの日に1缶買ってあった)。が、薪ストーブに登場願うほどの寒さではない。

 部屋を暖めるということは部屋を閉め切るということだ。それって、三密の「密閉」そのものじゃないの?

 今では「三密」は、まるで極悪者扱いだ。防災無線でも市長自らが「今後とも三密を避けていただきますよう、市民の皆様のご協力をお願いします」と訴えかけていて、協力という穏やかな言い方を選んではいるけれど、協力しないとそのトバッチリを受けるのはあなた方ですよ、それでもいいんですか?と脅しているに等しい。

 このところ「自粛警察」なる動きも顕在化してきた。いわく、外出の自粛や休業の要請に応じていない店などに対して、嫌がらせのような電話や貼り紙をするといった行為が目立つようになったというのだ。自分は世のため人のために正しいことをやっていると信じているから始末が悪い。

 自治体のリーダー自らが、不要不急の外出を避けよう、三密を避けようと喧伝するものだから、自称「正義の味方」がどこからともなくやってきて世をかき乱す。

 今日の昼、実は私のスマホに電話がかかってきた。画面を見ると、埼玉県所沢市と出ている。おかしいな、所沢に知り合いはいないがと思いながら、出ると、果たしてそれは間違い電話だった。

 TwitterだったりFacebookだったりに繋がっていると、思いもかけないところから友達リクエストがあったりする。今日の電話もたまたま私のアップしたTwitterかFacebookかを見た人がかけてきたのかもしれないと思って出てしまった。

 SNSは今では欠かせないアイテムになっていて、それはそれで便利ではあるのだが、使い方を一つ間違えれば見も知らぬ人を傷つけてしまう道具にもなるということを、今日の間違い電話で改めて思ったことだった。

 さて、何かとお騒がせの三密ですが、これから軒並み再開される学校はいったいどうなるのでしょうか。学校こそ三密の主たる現場なのに、どう回避するのでしょうか。それへの手立ては一向に見えてきません。

 

【今日の一枚】ブドウ(葡萄)の花。

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 ナイアガラという品種の白葡萄の花が咲いた。ツンと突き出た5本のおしべがめしべを取り囲むようにしている。今後ぶどうは自ら受粉して(「風媒花」というらしい)し、そして、ほぼ100日後に収穫できるくらいの実になるそうだ。

 花はこれといって見栄えはしないが、それがやがて実になると思えば愛しさもひとしおである。

 

【絵日記】黒田三郎(No.146)

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 赤い鳥の「紙風船」を、YouTubeで久々に聴きました。澄んだハーモニーを聴くと、青春時代のあれこれが切なく蘇ります。

 あの頃は、黒田三郎のことをちっとも知らないながら、「何度でも 打ちあげようよ」という諦めない気持ちに共感していました。

 

【タイムラプス】5月20日(水)5:05〜7:14の伊豆長岡の空。32秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10223019865227257/?d=n