孫を迎えに小田原へ行く。
伊豆長岡駅7:10発に乗り、三島で東海道線に乗り換え、小田原で小田急線に乗り換える。ところが、小田急線に乗り込んだ途端に、向ヶ丘遊園駅で人身事故が発生したため運転を見合わせるというアナウンスが入る。新百合ヶ丘駅と成城駅間を運休とし、新宿側と小田原側をそれぞれ折り返し運転に切り替えると言う。その間、特急ロマンスカーはすべて運休。私の乗った各駅停車新松田行きは、小田原駅の折り返し運転でホームを開けるために、ひとまず隣の足柄駅まで移動して待機させる。などなど、乗客への情報提供が実に迅速で的確。滑舌爽やかなのは乗務員の日頃の徹底した訓練の賜物だろう。
私の隣に座った人はケータイをいじりながら、しきりに「弱った困った」とぼやいている。よほど急ぐ用事があるのだろうか。ケータイはマナーモードにしていないらしく操作音がやたら耳障りだ。こうなればもう復旧を待つしかないと腹を括ればいいのに、隣のイライラがこっちまでうつってしまう。
折り返し運転するまでにはだいぶ時間がかかると思っていたら、意外に早く電車が動き、孫の家に着いたのは10分ほど遅れた程度だった。
家には孫娘が一人いて、YouTubeを見ていた。お兄ちゃんは? と訊いたら部活だと言う。お兄ちゃんが11時に戻ってきて、支度を整えるのを待ってから伊豆へ向かう。
熱海駅で途中下車して、駅ビルのレストランで遅めの昼食。午後2時だというのにレストラン街は結構な賑わいで、まさかの順番待ち。すぐに食事にありつけると思っていた私が浅はかだった。
食事を終えてビルの外へ出る。駅前のアーケード街も人人人でごった返し、ホテルの送迎バスに乗り込む宿泊客の列も長く続いたりして、駅前を見る限りでは、熱海はかつての賑わいを取り戻した感がある。
三島駅からそのまま田京駅まで電車のつもりでいたら、お兄ちゃんが、電気屋に寄りたいと言い出した。何故に電気屋? と訊いたら、ビデオカメラに差し込むSDカードが欲しいのだと言う。お兄ちゃんは、これまでのバスケの試合のビデオを再生するるためと、伊豆の風景を撮影するために、家からビデオカメラを持ち出していた。
三島駅周辺でSDカードを買うとしたらPC DEPOTかノジマしか思いつかない。が、どちらも駅から歩くには遠い。二人が重いバッグを背負ってることを考えたら、ここはタクシーで行くのが無難と歩くのをやめてタクシーで行くことにした。そうしたらその乗り込んだタクシーがPayPay支払い可能なタクシーで、そうか、タクシー料金もPayPayで支払うようになったかと感じ入った次第。
SDカードを手にしてご機嫌のお兄ちゃんは、店を出てから早速包装を解き、買ったばかりのSDカードをビデオカメラに差し込んだ。家に着くまで待てないのかと言ったら、待てないと言う。が、結局その判断が奏功して、買ったカードが所持のビデオカメラで認識しないことが判り、すぐに踵を返して店に戻る。これこれでエラーが出るとビデオカメラの画面を見せながらカウンターの人に言うと、確かにそうだとカウンターの人も認めたが、封を切ったカードの引き取りはできないと言われ、やむなく新規でビデオカメラ推奨のカードを買い直す。というわけでSDカードを2枚買う羽目になった。要は所持のビデオカメラの型番が古かった、ということらしい。仕方がないから最初に買ったSDカードは私がiPad Proで使うことにする。必要性はあまり感じないが。
帰りに三島田町駅に隣接するスーパーで水煮のフキ(蕗)があることを期待して立ち寄ったら、なんと、あった。これは嬉しい、ということで2袋購入。今日は時間がなくなって明日に回した「けの汁」作りに間に合った。
【今日の一枚】小田原・富水から丹沢を望む。
孫を迎えに行く途中、富水駅から小田急線と並行して流れる仙了川沿いの道を歩く。白鷺が流れから足を抜き、いかにも冷たいといったふうに再び足をためらいがちにゆっくり戻す。と、長いくちばしをさっと流れに突き刺した。かと思うと、引き抜いたくちばしの先には小魚のもがく姿が光っていた。
暴れる小魚をどう処理するかと見ていたら、白鷺は小魚をくちばしにくわえたまましばらく間を置き、暴れる小魚が弱ってきた頃合いで、パクッと呑み込んだものだ。なるほど、そうやって獲物をゲットするのか。白鷺はこれまで何度も見ているが、小魚を捕まえる瞬間を見たのは初めて。
【タイムラプス】12月28日(土)5:39〜6:32の伊豆長岡の空。26秒。
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