いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

我睨み恋の仇か猫の妻

ダンボールと衣装ケースに入った洋服をタンスに仕舞おうと思った。これが済めば引越荷物の整理は完了する。
洋服を仕舞うに当たっては、まずはタンスに蝶番を取り付けなくてはいけない。蝶番は観音開きの扉に計6個取り付けられてあったのが、藤沢での家具搬出の際に3個破損しているのが分かった。それで引越業者に、いずれ伊豆で新規に取り付けるから全部取り外して運んでくれと頼んであった。
その時の蝶番は業者に処分してもらった。が、同じ蝶番は別のタンスのそれを見れば分かる。分かるけれど、果たして同じ型の蝶番が今もあるかどうかは分からない。タンスを買ったのは38年前だものあるわけないよなと思いながら、下の棚板をダボに乗せようとしたらタンスの側板との間に隙間ができてうまく乗らない。ちょうどダボの出っ張り分の隙間ができてしまっていたのだ。側板が外側に膨らんでいたわけだ。
では、なんで今まで「棚」だったのかというと、それは、無理やり詰め込んだ衣類の上に棚板が乗っかっていただけのこと。それでひずみができて蝶番に負荷がかかり扉が閉まらなくなったと、どうやらそういうことらしい。
新規に蝶番を取り付けるにしても、この膨らみを矯正しなくてはいけない。果たして元の真っ直ぐに戻るんだろうか。
これはたぶん戻りそうもないなと読んだ。それで扉の取り付けを諦めた。扉の代わりに古布を垂らす。藤沢ではずっと扉は開け放したままだったのだし、それを考えたら布で目隠しする方がそれよりなんぼかマシだろう。

f:id:jijiro:20170424161348j:plain

思えば我が家は、暖簾も含めていたるところに布を垂らしている。昔昔の寝殿造りに用いられた几帳のイメージといえば聞こえはいいが、我が家を訪ねる人が異口同音に「この家は寒い」と言うごとく、暖房のことなどハナから考えていないのである。
しかし、私は我慢できても、家を訪ねてくれる人の身を考えればそうも言っていられない。そういう事情もあって薪ストーブを設置した。本当は炎がチロチロ見える暖炉が欲しいのだが、まあ、欲を言えばきりがないからこの辺でやめておきましょう。
話は洋服の整理に戻る。
洋服をタンスに仕舞おうとして、到底仕舞い切れないことが分かった。どうするか。2階南窓の際に踏み台の高さの棚を作り、その下に衣装ケースに入れたままの衣類を収納することにした。棚は明日作る。(あ)

【写真】どこぞの猫。

f:id:jijiro:20170424123353j:plain

ふと窓の外に目をやったら、家の裏側からやって来た猫が白葡萄(ナイアガラ)の根元に鼻を近づけて、何やら匂いを嗅いでいる様子。割とスマートな猫で、よく見るデブッチョの猫と違う。新顔だ。
自分のか、あるいは他の猫のおしっこマーキング臭を嗅いでいるのだろうか。勝手知ったる我が庭であるかのような堂々とした振る舞いに、ここの主は私だよと知らせておかねばなるまいと、ガラス窓をコンコン叩いた。その音に反応したのが写真の顔である。
撮影しやすいように窓を開け網戸を開け、ようとしたら網戸の桟が歪んで開かない。強引に開けようとしたら網戸がレールから外れてしまった。これに驚いて猫ちゃんは退散するだろうと思いきや、さにあらず、なおもじっと同じ顔でこちらを見つめていた。新顔にしては大した面構えだ。

【あやめ湯】17:37〜18:27(7→3人)

【タイムラプス】4月24日(月)5:59〜8:24の伊豆長岡の空。36秒。

【歩数】3,908歩。