いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

折りたたみ傘の花びら

昨日に続いて今日も朝から雨。昨日、部屋に広げて干しておいた折りたたみ傘を、今朝はそのまま差して出勤する。天気予報によると明日も雨だという。この時期の連続的に降る雨を菜種梅雨というが、例年こんなにまとまって降っていたかなあ。今年はちょっと多すぎるような気がする。全く折りたたみ傘を畳む暇がない。

職場の玄関で一旦たたんだ傘を、科の準備室に開いて干す。そうしたら桜の花弁が一枚付着していた。校門の手前の坂道には苔むした桜の古木が並んでいるが、その並木の桜も今はすっかり葉桜になっている。そのうちの、まだ散り残っている花弁が、やや間をおきながら、一枚、また一枚とひらひら舞い降りていた。それらを見ながらゆっくり坂を上ってきたのだったが、その一片が私の傘に降りたらしい。

濡れた黒い傘に貼りついた一片のピンクの花びらを見つめ、陰陽師安倍晴明だったら、ここでどんな呪を発するだろう、あるいは「牡丹散てうち重なりぬ二三片」と詠んだ与謝蕪村ならば、この気分をどう整えただろうと思って、私も真似て一句ひねってみた。

ひとひらの花迷い込む傘の中(あ)

う〜ん、やはりいつものしまらない句になってしまった。

徒歩9,873歩。自転車11kcal。

写真は、キクイモビッグコミック。何とも奇妙な組み合わせだが、実は先週10日発売のビッグコミックを今日まで買いそびれていて、棚からなくなる前に買っておかなくてはと雨の中をコンビニに急いだ。このコンビニは家からいちばん近く、新鮮な地の野菜を提供してくれる。入ってすぐのところに野菜が並べられてあって、それで今日はその中に、なんとキクイモを見つけたのだ。あな嬉しや。今年はシーズンが過ぎて、来年の春まで待つしかないと諦めていただけに、再び食べられるなんて、こんな嬉しいことはない。雨の中わざわざビッグコミックを買いに出かけたことで、思いがけずキクイモに巡り会えた。折りたたみ傘に貼りついた一片の花びらは、もしかしたらこの吉兆だったのかもしれない。一片の花吉祥を占えり(あ)

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