いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

大仁のかき氷

大仁温泉の商店街に「深瀬菓子舗」という和菓子屋がある。全国菓子博覧会で金賞を受賞した「狩野川の若鮎」最中で有名な老舗の店だ。商店街から大人ホテルへ上って行く道の角にあり、夏限定でかき氷を食べさせてくれる。このかき氷の種類が半端じゃない。なんと、130種類もあるのだ。口コミで伝わって人気はうなぎのぼり。実は、この店には8月1日の「きにゃんね大仁夏祭り」に行っているのだが、その時は店の外に列ができていて、順番がいつになるか分からなかったし、バイクを停められそうな雰囲気でもなかったので、そのまま帰ってきた。
狩野川の若鮎」という最中のこともずっと気になっていて、どういう最中なのか、見て気に入ったら、明日、秦野の職場に持って行こうと思って、その店に見に行った。もちろん、ついでにかき氷を食べてみようというわけ。いい年をした還暦野郎が独りかき氷を注文するのは、これでなかなか場違いな気持ちもあったりするんですよ。だから、職場への土産の菓子を買いに来たついでに、おっ、何だ、かき氷もやっているじゃないか、炎天の中をそのままとんぼ返りするのも何だし、一つ、涼んでいくとするか、とまあ、こんな流れを作ってかき氷にありつくという寸法だ。
ところが、和菓子売り場の明かりが点いてない。和菓子のガラスケースの中も空っぽ。夏場はかき氷一本に絞って和菓子販売は休止しているのだろうか。そんなことはないと思うのだが。また別の日にでも覗いてみよう。和菓子がダメとなれば後はかき氷しかない。奥がかき氷を売っている場所だとは8月1日に来て知っている。そちらへ回ってみた。そうしたら店内は人、人、人で満員御礼。サークル仲間風の主婦連、子ども連れの親子、若いカップルなどで空いている席がない。カウンターの中では5人の人が手分けして2台の機械で氷を削り、シロップをかけ、トッピングしている。注文の紙もチラシの裏を使ったメモ用紙で、これに名前と種類と数と合計金額を書いてくれという。ハードケースに入ったメニュー表は4枚あって、種類がびっしり書いてある。その中から選ぼうにもあまりに種類が多過ぎて絞りきれない。結局、一番目に書いてあったイチゴを選ぶ。トッピングにミルクを加えて350円。持ち帰りできるというので、そうしてもらった。「いずぃなりさん、お待たせしました」と名前を呼ばれてちょっとびっくり。でも、病院の待合室と違って、こういう店で名前を呼ばれるのは悪い気はしない。逆にほっこりするところがある。
夕方の風呂は少しリッチに「弘法の湯 本店」にした。ここの温泉に浸かるのは初めて。タオル、浴衣付きで1,000円。岩盤浴で汗をかいた後は、39℃と低め設定の露天風呂を楽しむ。露天風呂に文庫本を持ち込んで熱心に読んでいる人がいた。肩まで浸かる時も半身浴も本から目を離さない。自ら極めた読書法というスタイルだった。いつもここの風呂でそんな風に本を読んでいるんだろうか。1,463歩。
写真は、イチゴミルクのかき氷。10畳くらいのさほど広くない店内には、客が30人ほどもいただろうか。ともかく超満員で座れない。しかも、後から後から客がやってくる。で、私はお持ち帰り用の容器に入れてもらって、店の外で立ち食いした。冷房の店内よりも、くらくらする炎天で食うのがかき氷らしくていい。露天風呂布袋の腹を蝉覗く(あ)
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