いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

三島ねぶたの手伝い(その9)

伊豆から秦野へ出勤。5時半前に立花の家を出て急坂を駆け下りる。冷気を顔面に受けて涙がちょちょぎれる。スキーの直滑降の気分だ。下田街道を横切って土手道を走る。かわたれ時の土手道はまだ薄暗く、狩野川の上に雪を頂いた富士山がシルエットになっていた。

午前中の仕事を終えて秦野駅まで歩いた。丹沢の山塊がくっきりと見える。上空に雲が斑にたなびき、雲間から漏れる陽が山肌を照らしている。雲に遮られた部分は、その影を色濃く落としている。黄や赤に色づいてきた樹木も彩りを添え、さながら一幅の絵のようである。海の景色もいいが、こういう山の景色もいいものだ。

沼津に住んだ若山牧水は、富士山の手前に聳える愛鷹山に登った時の様子を随筆に書いている。確かに富士山と愛鷹山に挟まれたところがどういう景色になっているか、一度見てみたい気もする。大パノラマの丹沢の山並みを眺めながら、そんなことをふと思った。

小田原の箱根そば屋で昼食を摂り三島へ向かう。ねぶた手伝いの予定時刻より1時間ほど早く着いたので、ドトールで珈琲を飲もうと思ったら、店内はほぼ満席。空いている椅子もなくはないが、左右に挟まれながら飲む珈琲はお互い窮屈だろうと、いつものコンビニに河岸を変えた。こちらはガラ空き。ガラ空きだけどドトールの方が断然旨い。そりゃそうだよな。珈琲専門店の方が旨いに決まっている。雰囲気もガチャついていないし。

三島ねぶたの手伝い。今日は両脚をコンパネにくっつけ、両腕を作った。作ったはいいが、どうもオランウータンの腕のようにダランと下がってみっともない。針金だけでは腕を支えきれないのだ。やはり支柱を立てなくては持たない。明日までに何とかしなくては。明日までに何ともならぬ借りた金(あ)

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