いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

厳として雲寄せつけず富士二月(あ)

初めて地元の歯医者にかかった。 受付に予約のメモを出す。と、受付のブースに4人もいた。びっくり。地方の歯医者が受付にそんな人数かけてどうすんの。 初診ということで、2種類の用紙に記入を求められた。その中に治療を今回だけにするか、今後も継続する…

ぷつぷつと針刺す音や猫の恋(あ)

今3年生は、音楽の授業で卒業式歌の合唱練習をしている。曲は「あなたへ〜旅立ちに寄せるメッセージ〜」。 クラスの3年の子と、今日から一緒に通級の音楽の授業に加わって練習を始めた。 私はこの曲を聴くのは初めてだが、どうやら卒業式歌の定番らしい。パ…

冴え返る餃子並んでかちんこちん(あ)

立春がすぎて、暦の上ではすでに春が来ているのに、ここ数日は強風が吹き荒れ、教室の窓から見える桜の枝もゆさゆさと大きく揺れている。 梅も咲き揃い、これからだんだん暖かくなるかと思っているところへ、また寒さが戻ってくる。このことを歳時記では「冴…

白梅の白いや増して雨あがる(あ)

昨日2/15は新聞休刊日で、土曜深夜の地震の揺れは、今日2/16のコラムで一斉に取り上げられた。その中で朝日新聞コラム「天声人語」を面白く読んだ。 芥川龍之介が関東大震災を経験したときの様子が語られ、「3歳と0歳の息子を助け出すことなく玄関先へ駆け出…

春ならひ一過長押の雨合羽(あ)

「春ならひ」は春の季語で、手元の歳時記(合本俳句歳時記第四版)には「春の強風・突風をいう。西または南からの風で、雨を伴ったり、長時間砂塵を巻いたりする」とある。 歳時記は「春北風」と書いて「はるならひ」と読ませている。今日の風雨は南からのもの…

青木の実啄まれ落つ三つ四つ(あ)

安野光雅著『絵のある人生』(岩波新書)の中で、「街道をゆく」の取材で司馬遼太郎に同行したときのことが語られている。「司馬遼太郎は『本物のリンゴと絵に描いたリンゴとで、絵に描いたリンゴの方がいいのはなぜだろうね』とよく言っていました。謎をかけ…

予約日のメモは歯形や春の風(あ)

タイムラプスを撮ろうとデッキに出ると、午前6時では真っ暗だった空が、今はコンセントの差し込み穴が見えるくらい白むようになってきた。 庭の白梅もほぼ咲きそろったし、孫娘の植えたチューリップも一斉に芽吹き出した。 ♪もうすぐ春ですね ちょっと気取っ…