いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

柊の花我が心にも鬼出でよ(あ)

今日(10/24)の静岡新聞コラム「大自在」(デジタル版)に狩野川放水路のことが書かれてあった。

先の台風19号は各地に記録的な豪雨をもたらし、河川氾濫や土砂災害を引き起こした。

気象庁は台風19号が狩野川台風並みの大雨をもたらすと警告していたが、幸いなことに狩野川は決壊しなかった。それは、放水路からの放流による分流効果があったからという。狩野川下流での水位は放水路がなかった場合より1.85m低かったらしい(沼津河川国道事務所による)。

狩野川放水路の工事は1951年から始まったが、工事が順調に進まず1958年に襲った狩野川台風に間に合わず、853人が犠牲になった。そこで放水規模を拡大し、1965年にようやく完成したのが今の放水路である。

それにしても、です。放水路から分流したとしても、支流が氾濫し、水浸しになった地域があるのだから油断はできません。

私の家はデッキから狩野川が見える高台にあり、直接水害の心配はない。それでも、スーパーやコンビニは低いところの駅周辺に集中しているから、そこが水浸しになれば生活用品の調達ができなくなるおそれがある。いわば、水攻めの籠城状態になるわけだ。もしそうなったらどうするか。

家が吹き飛ばされず、また水害に遭わずに済んだとして、電気、ガス、水道が止まったときにどうするか。

そうなったらいちばん困るのは飲み食いとトイレでしょうか。今回は何事もなく済んだからよかったものの、台風は毎年やってくるわけで、もしかしたら今年の19号以上の強烈なやつがやって来ないとも限らない。そのことを思えば、改めて防災計画を念入りに練りなおさないといけませんね。

 

【今日の一枚】庭のヒイラギ(柊)。

f:id:jijiro:20191025184941j:image

ツゲ(柘植)とドウダンツツジ(灯台躑躅)との陰に隠れるように一本だけ植わってある。去年はここから葉を摘み取ってクリスマスリースの飾りに使った。何もしないでも勝手にどんどん成長し、今はいっぱしに存在を主張している。頑丈な葉で、棘がやたら痛い。

西日本では、柊の葉にイワシの頭を刺して節分の魔除けとするらしいが、ここ伊豆地方では玄関にそういう飾りをしている家は見かけない。

 

【書】「南」ナン・ナ・みなみ(N0.278)

▼甲骨文

f:id:jijiro:20191025184144j:image

▼金文

f:id:jijiro:20191025184208j:image

銅鼓の形。古く長江中流域の武漢から湖南にかけて住んでいた苗族(びょうぞく)の使用した楽器で、底がなく、吊(つ)り下げてその鼓面を打つ。甲骨文字には南を打つ形の〓1(なん=人名)の字がある。上部の鐶(かん=かねの輪)に紐を通して銅鼓を上に懸けた形が南である。苗族はこの銅鼓を今も南任(なんじん)と呼んでいる。のちその音を借りて方位の名の「みなみ」の意味に用いる。(後略)<『常用字解』より>

〓1(手書き画像)↓

f:id:jijiro:20191025184623j:image

甲骨文は、長いまつ毛をモヒカン風に束ねてみましたの目。金文は、ほとんど今使われている字形そのもの。無理して言えばマジンガーZの顔といったところか。

 

【温泉】一二三荘。

 

【タイムラプス】5:11〜7:12の伊豆長岡の空。30秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2593953197329208?sfns=mo