【今日の一枚】移転してきた橋とハンモック。
昨日、始末に困っている旧式ブラウン管テレビをひとまず物置小屋に仕舞い込んだ。これで増設洋間の入り口はすっきりしたのだが、ブラウン管テレビと一緒にもう一つ撤去したのがあって、それが写真の太鼓橋もどきの手作り橋。緑の彩色と「SHIAWASE no HASHi」(大文字と小文字はママ)の字はお兄ちゃんの手による。
この橋は、増設洋間入り口の床がぶよんと沈むようになって急遽作った。本来なら床板を張り直すべきところだが、それだと本格的な修繕になって床板の手配もしなければいけなくなる。それが面倒なので橋でごまかした。機能的に役に立たないことは承知していたが、孫たちが面白がるかなと思ってね、まあちょっとした遊び心で作ってみました。
太鼓橋のようなアーチ状にするには鉋(かんな)で削ったりそれなりに苦労はしたが、そんな苦労なんてカミさんに通じるはずもなく、「何これ、邪魔」の一言で片付けられてしまった。それで、橋の下には川が流れているだろうと、孫たちに狩野川の絵を描かせたりもしたのだが、結局、花壇の仕切りよろしくブラウン管テレビの前に立てかけられたままになっていたのである。
それを庭へのこのこ持ってきた。庭だから、橋の下に今度は池をこしらえてメダカでも泳がせようかと思ったが、水を溜めたらボウフラの巣になりそうなので止めた。そのまま置いとく。今度孫が来たらペンキでも塗らせましょう。
昼食を摂り、午後は水晶苑の囲碁サロンに顔を出そうかどうか迷ったが、せっかくのポカポカ陽気なので、薫風爽やかなハンモックで午睡を楽しむことにした。
iPhoneを耳元に置き、アプリ「AmazonMusic」でクラシックを垂れ流す。雲ひとつない五月晴れで、梅ヶ枝から漏れる日が瞼をマッサージしてくれるようで心地よい。
いつの間にかうとうとしていた。と、開け放した玄関に来客の声がして目を覚ます。そのままハンモックに揺られていると、「どこから音楽が聞こえてくるかと思ったら、ここだった」と言って寄ってきた来客は、以前、屋根の修繕を頼んだ業者の方だった。この方にはデッキのときもお世話になった。
ちょっと近くまで来たので寄ってみたとその人は言ったが、そんなふうにして不定期に私のところへ寄ってくれる。折しも南隣の家では外装工事を行なっているところで、足場の覆いのロゴを見て、テレビにも紹介される名の知れた大手の塗装業者さんだと言ったが私は知らない。結構高いですよ、とは工事費用のことだ。今日私を訪ねたのは、そろそろ外装の塗装をしませんか? お安くできますよとの様子伺いだったのではないかと思っている。
ええ、したいのは山やまなんですけどね、先立つものがないからねえと今日のところは言っておいたが、なに、今日じゃなくてもいつだって先立つものがないことは相手も先刻ご承知なので、サクッと世間話をしただけで帰って行った。手土産というわけでもないが、先日の羽アリ大量発生の画像をその方のLINEに送っておいたので、いずれ雇われ業者が床下を覗きに来るかもしれないな。
【書】「系」ケイ・いとすじ(No.121)
飾り糸を連ねて垂れている形。古い字形には上に手(爪=そう)を加えて飾り糸を持っている字があるが、葬儀などのときに喪章(もしょう)として組繋(そけい=垂らして飾った組みひも)を著(つ)けた。變(変)・䜌(らん=みだれる)・顯(顕)などは糸飾りを著けている形である。垂れている糸飾りであるから、繋(かける)と通用することが多い。「いとすじ、糸」の意味から、のち血すじ、家すじなどすべて連なるものをいう。
垂れている飾り糸を手に持つさまがたちどころに判る。手の向きが逆のもあり、飾り糸が3本のもあり、変化があって面白い。観光地の土産屋に吊り下がった民芸品に、確かこんなのもあったな。
【温泉】一二三荘。
【タイムラプス】5月11日(土)6:34〜8:51の伊豆長岡の空。34秒。
https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2290269247697606?s=100001436582002&sfns=mo