いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

一年待て次は主役の木守柿

今月11月から1年生がおやつ当番と本読み当番に加わった。
おやつ当番は二人一組になって全体の前に立ち、
「本を閉じてください」
「姿勢を正してください」
と指示し、姿勢が良い班(8班ある)から順に指名して、班の当番におやつを取りに行かせる。「本を閉じてください」というのは、おやつの準備が整うまでの時間と、おやつを食べ終わった後の時間に、立ち歩かないで静かに本を読んでいるための、その本を閉じるようにとの指示である。本は各自好きなのを本棚から持ってくる。自分の読みたい本を家から持ってきてもいいと私は思うが、それは禁止されている。人に貸したけど返ってこないとか破かれたとかというトラブルを避けるためらしい。
この本の争奪合戦がなかなか激しい。おやつの前にはトイレに行き、そのあと本棚から本を選ぶという順番になっているのだが、一斉にトイレに行くためにトイレは大混乱になる。すると、その混乱を回避して先に本棚から好きな本をちゃっかり自分のテーブルへ確保する輩が出てくる。ポケモンの本は特に人気で、そういう順番を守らない子が後を絶たない。ポケモンの本を手に入れたくて、トイレに行ったと嘘を言ったりするのである。
言いつけをきちんと守ってトイレに行った子は、目当ての本を手に入れられなかったことで、◯◯ちゃんはトイレに行かなかったのに行ったと嘘をついて好きな本を取ったとスタッフに陳情することとなる。その子が読み終わったら次に読めるからいいじゃないの、お互い仲良く読みなさいと言ってはみても、なんの慰めにもならない。かくしてその子は、世の中は正直者が馬鹿を見るようになっているんだと悟るのである。
おやつが終わり、当番は再び全体の前に出て、
「本を閉じてください」
「水筒をテーブルの真ん中に集めてください」
「正座はできていますか」
「手を合わせてください」
「ごちそうさまでした」
ごちそうさまでした、と全体が唱和して、おやつ当番はお役御免となる。
水筒をテーブルの真ん中に集めるのは、水筒で遊ばないための策として昔から行なっていることらしい。水筒で遊ぶ奴なんているのかと最初の頃は思ったが、4年生の男の子の様子を見て、その策の必要性をすぐに納得した。お調子君は水筒をぶつけあっては「オレのほうが強い」と言い、「なに、オレのほうがもっと強い」と、しまいには紐を持って水筒を振り回したりしたものだ。あれから、やんちゃ君も一人減り二人減りしてパワーもだいぶ萎んできて、今はずいぶん楽になった。
おやつの後は本読み。これもおやつ当番と同様に、毎日入れ替わりに二人一組で行う。実際には図書館から借りてきた紙芝居を読むのだが、まれに本を読んだりもするので、まとめて本読みと言っている。
この本読みは、やりたがる子が意外にいる。人前に出て話すのがもともと嫌いな子もいたりするが、そういう子でも本読みだけは嫌だとは言わない。その本読みを、昨日、1年生の女の子にやらせてみた。もう一人は2年生の女の子。2年の子は本を読むのがとても好きで、自由遊びの時間も一人で本を読んでいたりする。本を読ませても上手い。
紙芝居は大抵12枚あり、それを二人で交互に読む。1年生の女の子にとっては初めての本読みであるにもかかわらず、淀むことなく堂々と読みきった。2年の子が上手くリードしてくれた部分はあったにしても、読みきったことはその子にとっては大きな自信になったに違いない。
放課後児童教室に勤めて、これはすごいと唯一思ったのがこの「本読み」。いよいよ1年生にも当番が回ってきて、さてこれからどういう展開になるか。楽しみながら見守っていきたいと思う(あ)
写真は、庭の甘夏。

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夏の摘果を省いてそのままにしていたらこんなになった。これだけ実が多いと甘味はないな。
写真右辺に一つだけぽつんと柿の実が見える。これが今年我が家で唯一結果した柿。
タイムラプスは、11月8日(火)6:47〜8:42の伊豆長岡の空。
あやめ湯(17:14〜17:43)4→6人。

2,437歩。