いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

秋冷えの富士の沖より船戻る

釣り(内浦重須7:00→8:00)1人。長潮(干潮07:33・20:47、満潮01:38・14:14)。釣果0尾。投げウキで餌はオキアミ。堤防に行けば必ず見えていた小魚の姿が今日はまったく見えない。潮は、竿を出している間ずっと引き潮で、ウキがゆっくり右から左へ、つまり岸から沖へ流れてゆく。餌取りは皆無。しばらく待てば上げ潮に変わって魚の動きも多少は活発になったのだろうが、そこまで待つ気はなかった。昼まで藤沢に戻らなければならなかった。

バイクで堤防に向かう途中、これまで見たことのない光景に出会った。堤防を過ぎた丘の上に中学校があるのだが、そこの中学生が、登校中の道ですれ違う車にも追い越していく車にも、そのたびに足を止めてお辞儀をするのだ。伊豆は挨拶文化が浸透している土地柄だとは常づね感じているところではあったが、走っている車にまで挨拶するとは思わなかった。しかもぴたっと足を止めて。まったく恐れ入谷の徹底ぶりである。

挨拶されて気を悪くする人はいない。車を運転する人も気持ちよくこくんとうなずいていたに違いない。あるいは、気持ち少しスピードを緩めたりすることもあったかもしれない。運転手に改めて安全運転を心がけようと思わせる効果が、この中学生の挨拶にはある。素晴らしい挨拶文化だと思う。

それにしても、これまたいつも思うことだが、伊豆では信号機のない横断歩道の前に立つと、必ずと言っていいほど車が停まってくれる。このことにいつも感心する。神奈川ではまず停まってくれない。歩行者優先とは誰もが口にするところではあるが、こと神奈川に関してはそうなっていない。渡りたいと意思表示している歩行者を無視するかのように、スピードを緩めず走り去る。嘆かわしいことである。ほんの数秒停まるだけではないか。なぜそんなに急ぐ必要があるのか。伊豆を見習いなさいと言いたい。

全国の津々浦々に伊豆のような挨拶文化、歩行者最優先の意識が広まれば、日本は世界に冠たる幸せ大国になり得ると思うのだが、それは虚しい絵空事だろうか。

22,390歩。今月の記録。夕方、大和で呑兵衛旅行仲間の呑み会があり、自宅マンションから引地川沿いに小田急線の長後駅まで歩いた。8.7km。1時間32分。

写真は、中学校下の海岸から見た今朝の富士山。この堤防でカサゴが釣れるというが、行くと必ず誰かがいて釣座の確保が難しい。(あ)

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