いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

月見草雨にすつくと宵待てり(あ)

 今日は午前9時から、「乗合タクシー」停車場のベンチ下に砂利を敷く作業の手伝いをした。半袖半ズボンの軽装で出掛けたものだから、古墳前の停車場に砂利を敷く時に藪蚊の集団に襲われてえらい目にあった。こういう作業は、どんなに暑くても長袖長ズボンが基本ですよね。

「乗合タクシー」は今月7月から正式運用されている。

 この地区は高台にあり、路線バスが走っていないから買い物をするにも病院に通うにも、住民の皆さんは自家用車を利用している。が、運転免許を返上したご高齢ともなれば、移動の足がなく不便なことこの上ない。田京へ出るにも伊豆長岡へ出るにも帰りは急坂を上らなければいけないので、よほど足腰に自信がある人でも容易ではない。ましてや重い買い物袋をぶらさげた日には、途中で休みを取らないと上りきれるものではない。

 ということで、数年前に「乗合タクシー推進委員会」が立ち上げられ、その委員会のご尽力によって、今年、市から正式に運行許可がおりた。区域内には停車場が9箇所あって、そこから乗車し、帰りは田京駅前と医療センター前から乗車し、自宅前で降りることができる。

 私は、試運転期間も含めてまだ利用したことはないが、今後、バイクに乗らなくなったら利用してみようかと思っている。

 

【今日の一枚】オオマツヨイグサ(大待宵草)。

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 家の前の道路脇に咲いた。丈は1mほどだろうか。雨を含んだ重みでかどうか、だいぶ頭を垂れている。

 花は夕方に開き朝にはしぼむという。別にメマツヨイグサ(雌待宵草)があり、こちらは花径が大待宵草より小さい。大待宵草は花径が6〜8cmで、雌待宵草のは2〜3cm。う〜ん、花の大きさからして、写真の花は雌待宵草のような気がしてきた。

 ♪待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草のやるせなさ 今宵は月も出ぬそうな♪ は竹久夢二の作詞。作曲は多忠亮(おおのただすけ)。たったこれだけの短い曲。カラオケを強要されたら、この曲を歌って座の雰囲気を盛り下げるのも手か。

 さて、ここに歌われる「宵待草」が、実は大待宵草のことで、通称「月見草」とも言われる。月見草って、太宰治『富嶽百景』の「 三七七八米の富士の山と、立派に相対峙し、みぢんもゆるがず、なんと言ふのか、金剛力草とでも言ひたいくらゐ、けなげにすつくと立つてゐたあの月見草は、よかつた。富士には、月見草がよく似合ふ」の、あの月見草ですか?

 今日はあいにく雨模様で富士山は見えないが、花に向けたカメラを反対側に向ければ、晴れの日は富士山が真正面に写るはず。待てよ、ということは、月見草が咲く頃に太宰がみた富士山は、黒い夏富士ということになるか。これまで太宰が見た富士山は、雪を頂いた青い富士山だとばかり思っていた。

 

【ディジタル画】赤いトレーナーの女(No.62)

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 iPad標準アプリ「ファイル」に保存しておいた画像を「Procreate」にコピペすると、レイヤーのいちばん下に「背景」、その上に元画像のレイヤーが自動的にできる。これがレイヤー1。ついで、レイヤー2を新規に追加して、そこに「ドライインク」でトレースする。

 ところが、です。このレイヤー2が、いつの間にか忽然と消えて、レイヤー1の元画像になぞり線を上書きしていることがある。せっかく追加したレイヤーを勝手に消して、レイヤー1で作業させようとする。なぜそうなるのか、判らない。

 それで、元に戻したいが、戻す方法を知らない。二本指で画面を何度も叩いても消えたレイヤーは復活してくれない。

 これはかなりショックです。その昔、大切なデータを保存する前にパソコンがクラッシュして、保存しようとしたデータが吹っ飛ぶといったことがよくあったが、それに似た感覚です。それまでの苦労が一瞬にして消える瞬間、どっと疲労が肩にのしかかるあの瞬間です。

 これが今日は二度もあった。もう、とほほです。が、これも絵を描く勉強だと思って最初からやり直しましたよ。ええ、二度も。その時間も含めて、今日は仕上げに3時間以上かかりました。

 

【温泉】一二三荘。

 

【タイムラプス】7月25日(土)4:41〜7:23の韮山方面の雨空。20秒。

https://twitter.com/aisakajiro/status/1287181533552361475?s=21