いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

充実の余生ありあり日日草(あ)

 昨日(7/12)の陸奥新報コラム「冬夏言」を読んで考えさせられた。

 コラムは、熊本県を流れる球磨川が記録的な豪雨で氾濫し、多くの住民が犠牲者となったことに触れ、かつて国土交通省がこの川にダム建設を計画したものの、関係自治体の猛反対を食らい計画が止まったと述べる。当時の熊本県知事は「住民独自の意思を尊重すべきだ。球磨川は将来に残すべき宝」と訴えた由。

 脱ダムに舵を切ったが、それが結果として今回の大被害につながった。ダムがあれば治水により洪水は防げたかもしれない。それを思うと、闇雲に<ダムはムダ>と主張した多くの有権者の判断は、本当にそれでよかったのかどうか。

 コラムでは、「自然保護は大事であるにせよ、人命に勝るものではない」と結ぶ。やはり人命を第一に考えるのであれば、自然保護一点張りではなく、自然保護に多少目をつぶる必要もあるのではないか。ひいてはそれが水力発電に力を注ぐことにもなり、脱原発、脱火力に繋がるようにも思うが。

 日本は豊かな山に覆われ、清流も多い。我が校の校歌にも「ああ美しい山と水」と歌われる。私は校歌を歌うたびに、美しい山と水から受ける自然の恵みに感謝する。私の住むこの地域は、ときに狩野川台風による甚大な被害ももたらされたけれど、それも上流にダムがあれば被害は最小限にとどめられたかもしれない。

 ダム建設によって一つの集落が水没する憂えを描いたドキュメンタリー映像も昔はあった。しかし、我々は、東日本大震災の津波によって原発事故が起き、その後遺症に今なお苦しんでいる事実を知っている。電力供給不足を言うのなら、原子力でもなく、火力でもなく、風力でもなく、水力に頼るのが筋だと思うがどうか。

 日本にはこれだけ豊かな山があり水があるのだから、これを利用しない手はない。ダムは治水対策にも電力供給にもなり一石二鳥だ。きれいな水道水確保も考えれば一石三鳥だ。

 ダム建設によって昔ながらの自然景観が破壊されることは、この際目をつぶろう。人命を尊重するならそれもやむを得ない。景観の破壊を言うなら、風力発電の、あの巨大なプロペラの方が罪な気する。あれは地域住民の安眠を脅かす耳障りな音を出す。

 現在、日本にダムの数がいくつあるか。国土交通省によると、省で管理しているダムは全部で128ダムだそうだ。自然エネルギー電力の水力発電の占める割合は2019年で7.4%だという<環境エネルギー政策研究所https://www.isep.or.jp/archives/library/12541>。

 毎年のように記録的な大雨による被害が生じることを思えば、「引き続き厳重な警戒をお願いします」と訴えるだけでなく、ダム建設を焦眉の急とすべきであろう。

 

【今日の一枚】ニチニチソウ(日日草)。

f:id:jijiro:20200714170342j:image

 地区公民館の花壇に咲く。

 7/12(日)は地区清掃に汗を流したが、公民館前の花壇が草茫茫で、私は主にそこの草むしりを担当した。これは草むしりをする前に撮った写真。

 日日草は、愛読する「たて書きコラム」の岩手日日新聞のコラム名にも採られる花で、原産はマダガスカル島という。江戸時代に導入された一年草で、初夏から晩秋まで次々と新しい花を咲かせ続けることからこの名がついたそうだ。ちなみに花言葉は「友情」。

 

【ディジタル画】ターバンを巻いた老女(No.51)

f:id:jijiro:20200714170401j:image

 参照した画像は白黒で、「インカ」で輪郭を描いた後に「エアーブラシ」で彩色した。ターバンとシャツの色の区別が判らなかったので、両方とも淡い黄色と濃いめの同色でアクセントをつけてみた。

 背景の模様は「多角形ブラシ」で塗って「ぼかし」をかけてある。

 これで約1時間。

 

【温泉】雨につき内風呂で我慢。

 

【タイムラプス】7月13日(月)4:46〜7:15の伊豆長岡の空。37秒。

https://twitter.com/aisakajiro/status/1282948665783418882?s=21