いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

裏門の綻びて笑む桜かな(あ)

午前に修了式。午後に卒業式。夕方に第二卒業式。第二卒業式とは、ゆえあって昼の卒業式に出られなかった子たちのための卒業式。

修了式が終わり、2年は卒業式の会場設営係と3年教室祝黒板アート係に分かれ、私は送辞係を担当し、わさわさ会場設営をしている中で、呼名→起立→三方礼→登壇→読み上げ→降壇→三方礼→着席と、一連の流れを確認する。椅子運びをしながらその様子を見ているクラスメイトから、○○がんばれ、と二度三度声がかかる。その度に送辞を読む子は「在校生代表」の重みをひしと感じたようで、「うん」と力強くうなずいていた。

卒業式には在校生は出席せず、卒業生、保護者、職員、来賓2名で行われた。来賓挨拶、祝電披露はカット。卒業生は全員マスクを着用し、座席も通常より倍のスペースをとって並べた。

全員マスクをしている風景はやっぱり異常で、ただならぬ気配をかもし出していた。これが、今まさに全世界で繰り広げられている新ウイルス対人類の戦いなんだ。そんな人類史の真っ只中にいることを子どもたちも自覚しているのか、式のリハーサルは昨日のたった一回だけだったけど、その割にはしっかりできていた。が、さすがに最後の卒業記念式歌だけは練習不足は否めず、明らかにボリュームが足りない気がした。でも、仕方がないね。全然練習する機会がなかったものね。

送辞は、読んでいるうちにこみ上げてくるものがあったのだろうか。自分では冷静を保とうとしていたふうだったが、心のたかぶリは抑えきれなかったようだ。でも、それでいい。いや、かえってそれだから在校生の思いが聞く人にも伝わったのではないかな。私から言うのもなんだけど、いい送辞でした。

中学校の卒業式といえば、派手な刺繍の特攻服姿で岡山駅前に結集する中学生がネットニュースで騒がれているが、今日の卒業式は、そういう騒ぎとはまるで無縁のおごそかなものだった。身びいきかもしれないが、うちがそういう騒ぎにならないのは、先手挨拶をはじめ日頃からの取り組みが奏功しているからだと思う。あるいは土地柄か。

第二卒業式を終えて後片付けをした後の打ち合わせで、校長先生から人事異動の発表があった。聞いて驚いたのは特別支援学級の担任の先生が異動になること。もうしばらくいらっしゃると思っていたので、これには驚いた。何か事情があるものと察するが、詳しくは判らない。判ったところでどうにもならない。

私は4月から、今の学校で特別支援学級の支援員に返り咲く予定になっている。が、もともと学級生徒が4人以下だと支援員はつかないと聞いていたし、だから、特支学級の支援員の話があったとしても今の学校になることはないと思っていた。

市の方針が変わって4人でも支援員がつくようになったのだろうか。それとも、4月に転入する子がにわかに生じたのだろうか。とまれ、これはどうせ4/1になれば判ることだから、それまではのんびり骨休めをするとしよう。ひとまずは、お疲れちゃん。

 

【今日の一枚】裏門付近の桜。

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送辞は「桜の蕾もふくらみはじめ」と書き出し、果たして本番はその表現とピタリ合うかと、ここ数日、蕾の膨らみ具合を気にしていた。それで、修了式が終わってから裏門付近の桜を見に行った。そうしたら、ちょうどほころびかけて、明日にも咲き始めようかという按配で、これだったら「ふくらみはじめ」より「ほころびはじめ」の方がふさわしいかとも思ったが、直前に手を加えるのも混乱のもとだろうからと直すのをやめた。

風が強く、枝が揺れまくって、写真はピンぼけた。

 

【タイムラプス】3月19日(木)5:38〜7:12の伊豆長岡の空。23秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10222267253532435/?d=n