いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

乙女桜己が白きを持て余す(あ)

今季最強と言われる寒波が襲来し、昨日、今日と、非常に寒かった。これまで暖冬だ暖冬だとぬくぬくしていたから、ここの寒波は余計老体にこたえる。

六畳和室には石油ヒーターを置いて暖をとっている。設定温度を22℃にしてあるが、朝方の室温がそこに届かない。ブログの下書きも、フリースを着てパソコンに向かっている。裸足の足先も冷たい。

足先が冷たければコタツに入ればいいが、我が家にはコタツというものがない。猫背になってちぢこまる感じがあまり好きでない。ただ、カミさんはコタツ派で、伊豆にコタツがないのを知ってて「コタツないの?」と言う。

だからカミさんが伊豆へ来たときのためにコタツをこしらえようと思っているが、まだこしらえていない。コタツに取り付けるヒーターは通販で買ってあって、あとは材料を組み立てるだけにしてあるが、それを組み立てる暇がない。

コタツは青森の実家にもなかった。もっぱら薪ストーブで暖を取っていた。両親の晩年は石油ストーブになったが、相変わらずコタツはなかった。私がコタツをあまり好まないのは、そういう環境で育ったということもあるようだ。

伊豆に住むことを決めたとき、伊豆は冬でも暖かいというイメージがあった。ところが、実際住んでみると、どうしてどうして結構寒い。でもまあ、氷点下になることはまずないから、青森の寒さに比べれば大した寒さでもない。

寒い青森から出てきて、雪の滅多に降らない地に住んで、かれこれ48年になる。体はすっかりこちらの気候に順応して、気温が一桁になるだけで寒い寒いと言っている。

それにつけても思い出すのは、降り積もる雪、雪、雪。校舎の二階窓から新雪にダイビングしたこと、体育館の大掃除にはフロアに雪をスコップで投げ入れてタワシでゴシゴシこすったこと、カマクラを要塞にみたて雪合戦をしたこと、雪に水を含ませて一晩寝かせて氷の玉を作ったこと、雪上運動会でクロスカントリーをしたこと、路線バスの後ろのバンパーにつかまって竹スケートをしたこと、田に水を張ってアイスホッケーをしたこと、裸足で雪道をランニングして近くに神社に初詣したこと。

ああ、それもこれも、降る雪や津軽は遠くなりにけり、である。

 

【今日の一枚】プリムラ・マラコイデス。

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湯から上がって一二三荘の玄関を出ると、自動ドアの左右の鉢植えに咲いていた。初めて見る花だ。小さな紫陽花のように見えて、さてなんという名だろうと「花しらべ」に当たったら、プリムラ・マラコイデスと出た。あれ? どこかで聞いたような名だなあ。別名は、オトメザクラ(乙女桜)、ケショウザクラ(化粧桜)とも。うん、やっぱり前に一度どこかで見たような気がする。どこで見たのだったか。う〜ん、覚えていない。

 

【書】「利」リ・きく・するどい・りえき(No.380)

▼甲骨文

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▼金文

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会意。禾(か)と刀(刂=りっとう)とを組み合わせた形。禾(穀物の類)を刀(刃物)で刈り取る形で、刈り取ってもうけとすることから、「もうけ、りえき」の意味となる。(中略)国語では「きく」とよみ、左利き、口利き(交渉の上手な人。また、紹介や世話をすること)のようにいう。<『常用字解』より>

 

【温泉】一二三荘。

 

【タイムラプス】2月6日(木)5:47〜7:20の伊豆長岡の空。23秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2820056548052204/?d=n