いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

胡瓜曲がりどこもどこも瑞々し(あ)

【今日の一枚】床屋さんからもらった野菜。

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水晶苑の帰りにいつもの床屋さんで散髪してもらう。これまでずっと息子さんに散髪してもらっていたが、今日は久々にお母さんに刈ってもらった。

「梅雨が明けたと思ったらいきなりの猛暑続きで、夜なんか窓を開けっ放しで寝てますよ」と私が切り出すと、お母さんも「そうそう、うちなんかお父さんが暑がりなもんだから、クーラーつけっぱなしで寝てますよ」と返す。

クーラーといえば、テレビの天気予報でも、「クーラーをつけるなどして熱中症には十分お気をつけください」と決まりごとのように言うが(クーラーを買えない家はどうするんだと突っ込みたくなるが)、我が家にはクーラーなんてものはない。いや、前のオーナーが置いていったのが増設洋間に一台ある。が、使ったことがない。使わないまま、室外機など今は薪の下敷きになっている。

かの『徒然草』には「家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬は、いかなるところにも住まる」(第55段)とある。クーラーなどなかった時代でも、日本の夏の蒸し暑さは身にこたえるものだったらしい。冬の寒さより何より、夏の暑さ対策を優先した家作りだったようだ。

築43年の我がぼろ家も、どちらかといえば昔風の作りになるか。建て替えの時期はとうに過ぎているが、それでも建て替えないのは、取りも直さず蓄えがないからである。クーラーをつけたくてもつけないのは、これまた蓄えがないからである。

となれば、自ずと昔風の暮らしを強いられることになる。この蒸し暑さはたまらない、とは思うが、だからといってとても耐えられないというほどでもない。日差しが暑けりゃ外に出なけりゃいい。暑苦しくて寝られなかったら窓を開け放てばいい。昔の人ができたんだから、今の人だってできるだろう。

それにしても、と思う。それにしてもこの暑さの中で、本当にオリンピックをやるの? と、お母さんに振ってみる。「なんだかんだいってもう来年ですものね。ほんと、こんな暑さじゃ、競技する選手も大変だけど、応援する人も大変よね」。

お母さんに、特に注目している競技はありますか? と訊いてみたら、特にはないという。「特にはないけど、家でクーラーつけてテレビ見てるわ」って、それがいちばんいいかもしれない。私は、オリンピックよりもパラリンピックの自転車トラック競技に興味があって、修善寺のベロドロームまで応援に行くつもりです。

そんな話をしながら散髪代を払い、店を出ようとしたら、お母さんは「ちょっと待って」と私を呼び止めて、勝手口から家の中に入り、袋に詰めた野菜を私にくれた。それが、これ。全部、自分の畑で採れたそうだ。コーヒーの苗をくれたり(2回とも枯らしてしまってごめんなさい)、野菜をくれたり……、こんな床屋さんってないよね。どんどん伊豆が好きになっていきます。

 

【書】「出」シュツ・スイ・でる・だす・ゆく(No.201)

▼甲骨文

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▼金文

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足をふみ出すとき、かかとのあとが強く残る形。止(趾(あしあと)の形)の後ろに趾を曲線でかいて、強くふみ出したことを示す。それで「出発する、でる、ゆく」の意味となる。金文の字形は〓1(さい=神への祈りの文である祝詞(のりと)を入れる器の形)を加えているが、出発のときに強くかかとのあとを残して、旅の安全を祈る儀礼があったのであろう。<『常用字解』より>

〓1(手書き画像)↓

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甲骨文に書かれた足は右足か左足か。以前(No.169)で示した「止」で明らかにしているが、これは左足である。足跡から右へはみ出した線が太ももへつながると見れば区別がつく。

 

【温泉】水晶苑。

今日の囲碁サロンは、大きな栗畑氏に4子置いて○○○の3連勝。3子に昇格して●●の2連敗。森のくま氏に4子置いて○。トータル4勝2敗の戦績。栗畑氏との4子局に3連勝したのは大きいぞ。

 

【タイムラプス】7月30日(火)5:03〜8:11の韮山方面の雨空。23秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2429854090405787?s=100001436582002&sfns=mo