今日は朝から本降りの雨ということもあり、家にこもってずっと床下工事費用のことばかり考えていた。
昨日出された見積書をにらんでは、さて一体どこから費用を捻出するか。それをずっと考えていた。それだけのまとまった額はどこをどう叩いても出てこない。出てこないのを出そうというのだから、誰がどう考えたって無理な相談だ。
一昨年、藤沢のマンションを売却したときに得た収入が若干残ってはいるが、それには絶対手をつけないと決めている。あれは全部カミさんにくれてやったものだ。今更、ちょっと貸してくれとは口が裂けても言えない。
しからば、残された手段はというと、働いてちびちび蓄えた小遣いと隔月で支給される年金しかない。私には老後の楽しみにと蓄えておいた財というものがまるでないのだ。
なあに、金は天下の回り持ちと、金がなくたってそのうち自分とこへも回って来るさと呑気に構えていたが、待てど暮らせど回って来ない。どうやら金という奴は、たんまり持っている人のところへばかり集まるようになっているらしい。その手の輩は、大概豪奢な高級邸宅に住まい、カビ臭いぶよんぶよんに沈む床板だの、家の土台を食い荒らすシロアリだの、寝床の下に巣食うスズメバチだのをご存知あるまい。
金は使ってこそ価値があるんだとうそぶいて、あればあるだけ使っていたら、いざというときの蓄えがどこにもないことが今になって身にしみる。ああ懐寒し秋の風、ちっとは蓄えとくんだったと悔やんでも後の祭りのキリギリス。
困った困った、どうするどうする。もしや、床下工事の体験を語るブログがありはしないかとネットに当たったら、これがちゃんとあるんですね。こういう情報が意外に役立ったりする。
その人は床下工事をするに当たって3つの業者に見積もりを出してもらい、奥さんと協議して、いちばん安い額を提示した業者に決定したそうだ。その3つの業者の中に今回私が見積もりを出してもらったホームセンター指定工事店の名もあったが、決定した業者はそこではなかった。そこより50万円も安い業者だった(そんなに違うんかい)。
ただ、気になるのは、安かろう悪かろうで手抜き工事にならないかということ。材料の良し悪しの区別とかも素人目には判らないものね。つまるところ、最後は信頼関係じゃないかな。多少割高だったにしろその業者にすべて任せられるかどうかがポイントだと思う。
昨日見積書を出してくれた人は、この土日にカミさんが来ると私が言ったら、では、奥さんがご一緒のときに床下の写真を見てもらって、奥さんにも了解していただいてから話を進めたいと思いますので、日曜に改めてもう一度伺いますと言って帰って行った。その対応はとても良心的に私には思えたが、カミさんは違う印象を持つかもしれない。もしかしたら他の業者からも見積もりを取れと言うかもしれないな。
そうなればなったで他から見積もりを取るのはやぶさかではないが、出たら普通は額の安い方を選ぶだろう。でもそうした場合、安かろう悪かろうにならないかがね、どうしても引っかかるんですよ。例えば、車を買うときはそういう選び方はしないよね。
いずれにしても先立つものを用意しないことにはどうにもなりません。こいつは弱ったぞ、本当に弱った。どこから出す？ それとも、この話はなかったことにする？
【今日の一枚】サツキの蜜を吸うクロアゲハ。
雨上がりの庭に飛び出したら、クロアゲハがふわりと飛んできてサツキの蜜を吸い出した。庭には黄色いアゲハ蝶も飛んでくるが、花に止まって羽を休めたりはしない。だから、ほとんど写真に撮れてない。
【書】「言」ゲン・ゴン・いう・こと・ことば（No.131）
古い字形は辛と口とを組み合わせた形。辛は刑罰として入れ墨するときに使う把手(とって)のついた大きな針の形。口は■(さい＝手書き画像参照)で、神への祈りの文である祝詞(のりと)を入れる器の形。口の上に辛を置き、もし契約を守らないときにはこの針で入れ墨の刑罰を受けますというように、神に誓いをたてて祈ることばを言という。それで言は「神に誓うことばをいう、いう、ことば」の意味となる。＜『常用字解』より＞
シンメトリーの左右相称だと変化に乏しいので、上の横線をちびまる子ちゃんの花輪くんの髪型みたいに泳がせ、縦線を少し右にずらした。甲骨文はこういう自由があるから創造力をかきたてられる。
■（手書き画像）↓
【温泉】一二三荘。
【タイムラプス】5月21日（火）5:56〜8:55の韮山方面の雨空。22秒。
https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2307711942620003?s=100001436582002&sfns=mo
