いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

湯屋までの行きも帰リも秋の雲(あ)

今週金曜の合唱コンクールに向けて、各クラスともいよいよラストスパートに入った。ここに至るまでの間に各クラスで、ここはこう歌おうああ歌おうと話し合われたのだろう。楽譜には見られない歌いぶりに各クラスの曲想がはっきり現れるようになった。
最初の頃は、どんなことになるのかいなと案じられた歌声が、音楽の先生の指導によって、どんどんうまくなっていくのが手に取るように判る。教室に収まりきらない声量が窓の外へ溢れ出すくらいのハツラツとした声になっている。
3校時の2年の授業で音楽の先生は、ここへきて倒れる人が増えてきた、体調が悪かったら無理をしないで座っていいからと注意を促した。
実は昨日、合唱練習中にテノールのパートリーダーの子が突然倒れるということがあった。まさしく棒が倒れるように、歌っている姿勢のまま後ろに倒れたのでびっくりした。私もその現場にいて、その時は音楽の先生と一緒に倒れた子を回転椅子に座らせて保健室まで運んだのだったが、音楽の先生はそのことを「増えてきた」とやや誇張気味に今日言ったのだろう。
音楽の先生は日頃の授業でも「白目をむいて倒れるくらい声を吐き出せ」と発破をかけていたが、まさか本当に倒れる子が出るとは思わなかった。それだけ真剣に声を出していたということなのでしょう。その子は体育の部でも一所懸命に取り組んでいたけど、今日は元気に登校していたと聞いてまずはひと安心です。あとで担任の話を漏れ聞いたところによると、(倒れる)前の晩は台風が吹き荒れる音で寝られなかったとのことでした。
4校時の音楽は3年の授業。こちらは2年よりももっと迫力のある歌声に仕上がっていた。それでも音楽の先生の点数は辛く、審査員の立場で減点するとしたらここを減点すると言って指摘した箇所が33箇所もあった。今からそこを修正するからと言って次から次へ修正を加えていく。もっと大人の雰囲気で歌えと言われて戸惑いがちだった声が、二度三度繰り返すうちにみるみる修正されていくのは、まさにマジックを見ているようでした。
このクラスの音楽の授業は今日で終わり。あとは3日後の合唱コンクールまで朝、昼、放課後のクラス練習を重ねていくのでしょう。さて、本番はどんな歌声になっているか、楽しみがいや増します。


【写真】秋の雲。

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葛城山(ロープウェイの駅がある)にかかる巻積雲。一二三荘へ行く途中の坂道から撮った。秋を代表する雲ですね。
巻積雲は見え方で、いわし雲、さば雲、うろこ雲などと呼ばれるが、写真の雲はいわし雲でしょうかね。イワシの大群が夕日に向かってうわっと泳いでいるように見えます。あるいは逆にイワシの大群が夕日から放射されたようにも見えるか。
秋を代表する雲には、ひつじ雲もあるが、こちらは高積雲で、巻積雲より高い層を漂う。いずれにしても地上から見上げる秋の雲は変化に富んで面白い。10月に入り、いよいよ「天高し」の季語が似合う秋空になりました。
これを撮影したすぐ隣に、界隈ではいちばん大きい金木犀の樹があるのだけれど、一昨日の台風で花がすっかり散っていました。あの、鼻孔が広がるような甘い香りも匂いません。匂いを楽しんだのは、台風が来る前のほんの数日だけでした。


【温泉】一二三荘。


【タイムラプス】10月2日(火)5:13〜7:30の伊豆長岡の空。34秒。
 https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10217544425904696/