いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

版画彫る木屑の孫と年の暮れ(あ)

今朝早くママの運転で孫たちがやって来た。本当は昨日の夜遅く到着する予定だったが、仕事で疲れたから明日の朝早くそっちへ行くとママから連絡があり、朝7時過ぎにやって来た。やって来て、ママが子どもたちを私に預けてとんぼ返りで仕事に出かけるのはこの前と同じ。

今回は、子どもたちに版画を教えて欲しいとママから頼まれていて、よしきたと道具を揃えて待ち構えていた。

彫刻刀、版画板(木製とゴム製の両方)、版画絵具、作業板、滑り止めマットを2セットずつ用意した。作業板はホームセンターから材料を買って来て自前で作った。

バレンは用意しようと思って忘れた。が、以前使っていたものがあるので、とりあえず一つあればいいだろうとそれで間に合わせることにした。

下絵はサンプル集から選ばせて私が書道半紙に墨で描いた。お兄ちゃんの「寿」の文字はそのまま写したが、孫娘の方は「頌春」となっていたのを「あけましておめでとう」に変えた。その方が子どもらしいし初めて彫るにはそっちの方が彫りやすいと思った。

昼食を挟み、孫娘は最後まで彫ったが、お兄ちゃんは犬の顔を彫り終えたところで頭が痛いと言って投げ出した。やべ、風邪を引かしちまったか、どれ熱は、と額に手をやったが熱はない。彫刻刀を放り投げてYouTubeを見ていると思ったら、そのうちパソコンの前で寝てしまった。それで布団を敷いて寝かす。きっと朝早くに出て来たから寝不足だったんだろう。

後で孫娘から聞いたところだと、お兄ちゃんは昨日夜遅くまでハリーポッターを見ていたとのこと。なるほどそういうことだったか。孫娘はお兄ちゃんの行動をしっかり観察していて、それを逐一ママに報告するのだと言う。ママにはありがたいお兄ちゃんの監視役ですね。

午後4時過ぎ、カミさんが突然現れる。今回は仕事で来れないような話をしていたのに、これでもかというくらいの食料品やら生活用品やらを運んでやって来た。来るなら来ると連絡くらいくれりゃいいものをと思うが、カミさんは連絡なんかくれない人なのである。まあ、私も昔は散々そんなことをやらかしてきたから人のことは言えないけど。

昔は酔っ払ってはよく電車を乗り越した。平塚のアパート時代は特に頻繁で、横浜辺りで呑んだ帰りは隣の大磯から沼津まで、乗り越した駅はないくらい各駅を制覇(?)したものだ。小田原ではホームのベンチで寝てしまい、気がついたらズボンのポケットをハサミで切られ財布を抜き取られていた。熱海では海岸のファミレスのドリンクバーで朝まで粘った。沼津では駅地下ラーメン屋の畳部屋で仮眠して始発の上り電車を待った、などなど。

それでひょっこり朝帰りをし、どこでどうしていたとも知らせず空の弁当箱を流しに出し、代わりにカミさんから温かい弁当を受け取って出勤する。そんなことを繰り返していた。今思えば、テーブルに置き手紙があってもおかしくないくらいなことを平気でしていた。

お兄ちゃんの版画は犬の顔から先へは進まなかったが、孫娘の版画は刷るところまで行った。刷って彫り残しを確かめ、細かい調整は私が手を加えた。

今回の版画作りで孫娘は彫刻刀に目覚めたらしく、私の知らないうちに私が絵を描くのに使っていた消しゴムでちゃっかりゴム印を彫っていた。まったく油断も隙もありゃしない。


【写真】年賀状の版画作りにいそしむ孫。

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【タイムラプス】12月16日(土)6:41〜9:15の伊豆長岡の空。38秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10215017405330761/

【歩数】1,798歩。