いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

糠雨に里雀群れ冬支度(あ)

今日は学校祭「文化の部」。
9時の開会式では、いきなり「生徒会歌」の斉唱。校歌ではない。入学式や卒業式と違って、いわゆる体育祭や文化祭に当たる行事の時は「生徒会歌」を歌うのが恒例らしい。作詞・作曲は卒業生の手によるという(いつ誕生したかは判らない)。厳かな儀式と、学校祭のような生徒が主役の行事とで、歌う歌を歌い分けているところが、何とも今風でいい。
プログラムは、各学年の英語レシテーション、1分間スピーチと続き、吹奏楽部演奏が終わったところで一旦休憩に入る。吹奏楽部の演奏は合間に寸劇を交えたりして、なかなか楽しめた。
休憩後はいよいよ我が特支学級と、プラス2年有志の箏演奏「海の声」。しかし、ここでトラブルが発生。緞帳の下りたステージで箏をセットする段になって、箏が一面足りないことに気づいたのだ。
これまで指導に当たった音楽の先生も、担任の先生も、どうした、何があった、何故ないと大慌て。昨日、最後の音合わせをした「ニタモ」(2階多目的室のこと。3階にも多目的室があって、そっちはサンタモ)にも、特支学級の教室(私がすっ飛んで行って確認した)にも、箏はどこにも見当たらない。一面の箏が昨日の放課後から本番ステージ準備までの間に忽然と消えたのである。
休憩時間が終わって緞帳が上がり、一面の箏を欠いたまま本番が始まってしまった。私は舞台袖から職員席に戻り演奏を聴く。「八七五(空の)、八七五(声が)、五六六五五(聞きたくて)……」、みんな緊張で顔がこわばっている。が、これまで練習してきた全てを出そうと一所懸命の顔だ。いいぞ、いいぞ、よおし、演奏しきった。
演奏しきって会場から大きな拍手をもらい、6人の顔にホッと安堵の表情が浮かぶ。よかった、よかった、◯◯君も◯◯君も、本当によかった。
箏演奏の後から合唱コンクールになる。順番は1年から3年の順。最初に学年全員の合唱があり、次にあらかじめくじ引きで決められた順にクラスの合唱がある。そして、それが同じように2年、3年と続く。3年の声量はさすがに圧倒的で、3年間でこうも成長するものかと、その差は素人の私にも歴然と感じられた。
そして、閉会式での結果発表の前の全校合唱は、たぶん圧巻だろうなと期待していたとおり、いや、それ以上の大迫力の合唱でした。
3年生がステージに並び、1、2年生が保護者席に向き直り、踏み台を3段に積み上げた上に指揮者が上って、400人が「Cantare〜歌よ大地に響け〜」を合唱する。
感動しました。鳥肌が立ちました。うるうる目頭が熱くなりました。すごい、すごいぞみんな。すごいという言葉しか出ないくらいの、感動の大合唱でした。

【写真】納屋の屋根に止まった雀。

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家の前の坂を下りきった五差路の交差点から、駿豆線の踏切までの道に沿って300坪ほどの細長い畑がある。周りはぐるり田んぼなのに、そこだけ畑になっている。ということは、そこも以前は田んぼだったのだろう。
畑の端に納屋にしては頑丈な造りの小屋があって、下のコンビニまで買い物に出たら、その小屋の屋根に雀がうじゃっと止まっていた。数えたら(もちろん写真で)45羽いた。
そういえば、最近は雀の大群を見なくなったなあ。赤とんぼもほとんど見なくなった。今の子どもたちは「秋らしさ」をどこに見つけるのだろう。

水墨画】渓流(No.66)

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上部の余白がやや気になる。もう少し枝を伸ばせばよかったか。
岩は側筆で筆勢をつけて描いた。川に適度の線を加えることで、勢いよく流れる渓流っぽくなった。

【タイムラプス】10月6日(金)5:41〜7:50の伊豆長岡の空。32秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10214418350554766/


【歩数】5,533歩。