いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

川風を入れて碁打ちの夏座敷(あ)

私が見るテレビ番組は決まっている。
サッカー日本代表の試合生中継、日曜のNHK大河ドラマ、同じく日曜のNHK杯テレビ囲碁トーナメント戦の3本である。そう言うと、ニュースとか天気予報とかは見ないの? とよく訊かれるが、ほとんど見ないと答える。ニュースや天気予報はiPhoneで足りると言う。
朝起きてまずすることは未読メールのチェックで、次に天気予報の確認をし、トップニュースにざっと目を通してからデジタルの「天声人語」「余録」、毎日新聞の社説に目を通す。朝日はケチだから「天声人語」しかタダ読みさせてくれない。
天気予報は「Yahoo!天気」でチェックする。このアプリは、今いるところに雨雲が近づいていることを知らせてくれるので重宝している。去年、学童の仕事をしていて、3時のおやつの後に外遊びをするかしないか判断に迷った天候の日があったが、そのとき「Yahoo!天気」で雨雲が近づいていることを知り、室内遊びに切り替えた方がいいとリーダーに提案したところ、ほどなく雨が降ってきて、私の株がちょっとだけ上がったものだ。
私たちが生活する上で知りたいのは全国の天気予報ではなく、今いる場所の天気予報である。今は宙を飛び回る衛星のおかげで、我々は雨雲の動きをピンポイントで知ることができるようになった。全くすごい時代になったものです。
話をテレビに戻そう。
日曜の昼に見るテレビはNHK杯テレビ囲碁トーナメント戦である。孫の世話などで時間を取られたりする以外は大抵見る。で、今日は、昨日の土曜に水晶苑で碁デビューを果たしたことで、テレビの見方がこれまでと全く違ったものになった。
これまでは、実際には打たないけど見て楽しいから見るという程度だったが、今日は、実戦に生かそうという目で石の動きを真剣に追っていた。結果は白番・芝野虎丸三段が黒番・陳嘉悦九段に中押し勝ちしたのだが、あたかも自分が打っているかのようなワクワクドキドキする一戦だった。
勝った芝野三段は神奈川県出身の17歳。将棋界では中学生の藤井聡太四段の話題で持ちきりだが、こちらの芝野三段も、最近めきめき頭角を現して来た囲碁界期待の若手ホープ井山裕太本因坊(六冠)に追いつき追い越せの伸び盛りで将来がとても楽しみな棋士である。
その芝野三段の今日の打ち方が、空き三角(愚形とされる)作りまくり、露骨なノゾキしまくりで、なんだか私の打つ碁に似ていてとても近しい感じがした(なんて、プロ棋士に失礼)。年配の碁打ちから見れば品がない碁に見えるかもしれないが、なあに、碁は勝てばいいのである。
かつてのサッカー西ドイツ代表のフランツ・ベッケンバウアーは「強い者が勝つのではない。勝った者が強いのだ」と言った。それはサッカーに限らず、囲碁にも、いや勝敗を決する全ての場面に当てはまる言葉であるようです。

【写真】水晶苑2階の大広間。

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36畳ある。撮ったのは昨日の土曜だから碁打ちが一組しかいない。多いときは、私の知る限り、ここへ10人の囲碁仲間が集う。訊けば碁盤は10面あるそうで、私以外に新規参入があと9人いても足りる勘定だ。
第4土曜は月例の大会がある由。私は孫の世話で参加できないけれど、そういう大会が毎月あると、一つの励みになっていいかもしれませんね。

【淡彩画】道祖神(No.106)

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ポイントは「薄い石板でも影を描くことで薄いなりの立体感が表せる」こと。
石に刻まれた像も、影を描くことでそれらしく見えることを学んだ。模写も大台の百枚を超えたが、影の重要性を日に日に強く感じる今日この頃です。

【タイムラプス】6月18日(日)6:31〜8:43の伊豆長岡の空。32秒。

【歩数】6,972歩。