いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

オレンジの茱萸は幼きままの野の(あ)

伊豆で孫の世話。
午後2時近くになって、カミさんの車で孫たちがやって来た。私は昼を孫たちと一緒に摂ろうと思い、何も食わずに待っていたのだったが(朝も寝坊して食ってない)、2時近くになっても到着しないので、買い置きのレトルトカレーで先に腹を満たしておこうと湯を沸かしていたところだった。
車から降りた孫娘はそのまま2階へ直行し、自分でハンモックを袋から出してデッキにセットした。伊豆へ行けばハンモックで遊べるという頭が孫たちにはあるようで、家に着くや否や、いの一番にやることは、このハンモックのセットなのである。孫がハンモックの存在を知ったのは先月末に遊びに来た時で、以来、ハンモックはすっかり孫のお気に入りになっている。
ハンモックがお気に入りなのは私とて同じ。ヤフオクでハンモックを買ったのは去年の夏だが、去年は何かと職場が忙しくハンモックに揺られる機会はそんなに多くはなかった。でも、今年はおかげさまでその気になれば毎日ハンモックに揺れていられるご身分。たまに孫の遊具に取られる以外はたっぷりハンモックを楽しめる。
ハンモックは全身を風にさらしながら横になれるのがいい。ほどよくゆらゆらするのが心地よい。午後ともなれば2階の屋根が日陰を作るから読書にいい。そして夜は、星を見上げながらウイスキーをちびちび呑る……。
これからの季節はハンモックの出番が多くなりそうだ。そして、ハンモックに揺られるように、これからはゆら〜りゆら〜りのんびりと、楽しみながら余生を送れたらいいと思っている。

【写真】庭のグミ。

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庭の隅にグミを植えたのは3年前の4月17日。3年目にして初めて実が生った。西日に照り映えるオレンジ色の実がキラキラと輝かしい。
孫に、庭の木にグミが生っているよと教えると、食いしん坊の孫娘はたちまちお菓子のグミを連想したらしく、え? (お菓子の)グミが木に生ってるの? と訊く。今の子は本物のグミを見たことも食べたこともないから、そう思うのは無理もない。
じいじが小さかった頃は野山へ行ってグミとかアケビとか桑の実とかを採って食べたものだよ、ほれ食べてみな、と言って枝から実をもいで孫娘に渡す。孫娘は初めて見る本物のグミをためつすがめつしてから、「じいじ、これ腐ってる、お尻に穴が空いてる」と言った。
どれどれと見ると、実の下の窪みに黒い点があって、それが孫娘には腐って穴が空いていると見えたらしい(そうだね、お菓子のグミにはそんなのないものね)。「これはね、りんごのお尻と一緒で窪んで黒くなってるだけだよ、腐ってないから平気平気、中にタネがあるから気をつけるんだよ」と言って食べさせる。
孫娘はそういうものかといったふうな顔で一口噛み、噛んだ途端に「うわ、酸っぱ」と言って口から出した。私が引き取って口にしたら、確かに酸っぱい。
グミ第一号はまだ熟していなかった。オレンジ色からさらに赤くなるまで待たなければいけなかった。私も小さい時に食べて以来のグミだったので、食べ頃の色をすっかり忘れていた。あまりにも鮮やかなオレンジ色だったので、それを完熟色と勘違いしてしまったのだった。
ああ、これでグミに対する孫娘の第一印象はマイナスとなってしまったな。せっかく本物のグミの味を知ってもらうチャンスだったのに、惜しいことをした。今度来た時は真っ赤に熟した実を食べさせてやるからな、それまで待ってろよ。
実は、今年グミが生ったのはたったの2個。もう1個はまだ青いままぶら下がっている。グミは一本の木にもっとたくさん実が生ると思っていたが、どうやらそうでもないらしい。もしかしたら枝を伸び放題にさせているから、それで結実しないのかもしれない。剪定して枝の数を減らしてみるか。

【タイムラプス】5月27日(土)8:09〜10:06の伊豆長岡の空。

【歩数】1,303歩。