いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

孫と掘る筍飯を孫と食む

孫が伊豆へやって来た。
前回来たのが2週間前。一年とか半年とかだったら、おおよく来たなあと喜びもしようが、2週間くらいの間隔だと、正直言ってまたかよという気になる。これが来月6日にまた来るというのだから、やれやれである。
私は伊豆で孫の到着を待つ身だからいいが、カミさんは横須賀から小田原へ寄って孫を車に乗せて来るのだから大変である。大変だと思って、私が小田原まで迎えに行こうかと言えば、電車賃がもったいないから(来なくて)いいと言う。だから、これ幸いと伊豆でのんびり待っている。
それで到着するやいなや、カミさんを休ませるために孫を散歩に連れ出す。お兄ちゃんはすぐにでもテレビゲームを始める構えだったが、タケノコ掘りに行くぞと声をかけたら僕も行くと乗ってきた。今回はタケノコ掘りという格好のエサがあったので連れ出しやすかった。
孫娘と先に出て道路でお兄ちゃんを待っていると、お兄ちゃんは私の長靴を履いて出てきた。おっ、掘る気満々だな。それで手には鎌って、えっ? シャベルじゃないの?
向かいの、今は休業中のホテルの横に従業員の駐車場があって、その奥が小さな竹やぶになっている。まずはそこを目指した。しかし、そこはもう掘られた後で、残念ながら頭を出したタケノコは見つからなかった。
そこで一旦道に戻って、もう一つ下の道沿いの竹やぶに向かう。おや? お兄ちゃんの歩き方がおかしい。長靴がぶかぶかで歩きにくいのかと思ったら、なんだって、自分のシューズを履いたまま長靴を履いていたのである。なんでそんな履き方をするのか理解に苦しむが、そういう履き方をしたがる年齢なんだなと思いつつ無視していると、その無視が面白くなかったようで、竹やぶに着いたら(竹やぶもその隣の草むらも道からかなり急傾斜になっている)、草むらの谷へ長靴を放り捨てたものだ。
最初それに気づかなかった。タケノコ掘りをやめて道に上がったお兄ちゃんの足を見ると長靴を履いていない。あれ? 長靴どうした? と訊いたら、脱いでここ(道)に置いていたら誰かが持って行ったと言う。そんな馬鹿なことがあるかと道から下を覗いたら草むらに長靴が転がっていた。5mほど先にもう一本が見えた。自分で取って来なさいと取りに行かせたら、ぶつくさ言いながら取りに行ったっけ。全く面倒臭い奴です。
孫が可愛くて仕方がないという時期は一体いつ頃までだろう。七五三を祝う頃までだろうか。最近はどんどん可愛さが影を潜め、可愛くないと思うことが多くなってきた。困ったもんです。
そこの竹やぶにはタケノコがいたるところに頭を出していた。今日はそこから2本いただいてきた。しかし、鎌でタケノコを掘ったのは初めて。一応お兄ちゃんの顔を立てて鎌を使ってはみたが、まあ掘りづらいことといったらなかった。

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家へ戻ったお兄ちゃん、今度は鎌で甘夏の実を落とし出した。孫娘はそれを搾ってジュースにするんだと言って、せっせと甘夏生ジュース作りを始める。兄妹の連携プレーで4号瓶一本分の生ジュースが出来上がった時は、鎌に落とされた甘夏は優に10個を超えていた。それでもまだ実はあり余るほど生っているので、そのうち残った甘夏でマーマレードを作ろうと思っている。

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それで、晩御飯はもちろんタケノコご飯。飲み物は搾りたて甘夏ジュース、と言いたいところだが、ジュースは小田原に持って帰るから飲んじゃだめ、と孫娘。まあ、いいでしょう。伊豆の味を小田原で存分に味わってください。
タケノコご飯は、孫の残した冷えたやつをいただいたが、冷えても旨かった。自然の恵みをありがとう。

【タイムラプス】4月29日(土)5:56〜8:31の伊豆長岡の空。38秒。

【歩数】4,895歩。