いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

梅が香のもやと膨らみ月ひかり

「うすのろ」というトランプゲームがある。
放課後児童教室では、今、このゲームが人気で、私は毎日のように子どもから一緒にやろうと声をかけられる。児童教室の子はこのゲームのことを「いっしょんべ」と呼ぶ。「いっしょんべ」って何だろうと気になって、その言い方をネットで検索したが1件もヒットしない。もしかしたらローカルにしか通用しない呼称なのかもしれない。
私が子どもの頃に親しんだトランプゲームは「ゴニンカン」である。兄弟や近所の仲間が集まれば、決まってゴニンカンをやったものだ。身近に親しんだトランプゲームだが、これが津軽だけのものだと知ったのは、上京して間もない頃だった。
大学のサッカー部に入って直ぐの合宿で、トランプをやろう、何やる?となった時に、私はゴニンカンをやろうと提案した。そうしたら、みんなきょとんとして、何それと言ったものだ。それでゴニンカンとは津軽にだけ通じるトランプゲームなのだと知った。
「いっしょんべ」のついでに「ゴニンカン」もネットで調べたら、なんとなんと、ゴニンカンの世界選手権があるんだと。びっくりです。毎年、五所川原市で開催され、今年で23回目だという。盛り上がりのほどはよく分からないが、23年続いているというんだからから大したもんです。そんな世界選手権なのに、こちら神奈川や静岡ではその名を全く聞かないのはどうしたわけだろう。首都圏を飛び越えて外国では結構普及しているのだろうか。
さて、「うすのろ」というゲームだが、それは次のように進められる。
まず、任意の同じ数字のカード4枚✕人数分を配り、真ん中に人数より1個少ない小物を用意する。次に、配られたカード4枚のうちの1枚を「いっしょんべ」の掛け声に合わせて右隣りに渡し、同時に左隣りから1枚受け取る。それを繰り返し、誰かのカードが4枚同じになったら、その人が真ん中の小物をさっと奪い取る。それを見た他の人も(カードが揃わなくても)残った小物を奪い取る。すると、1人だけ取りそびれた人が出て、その人が「う」「す」「の」「ろ」の「う」とメモ用紙に書き込まれる。それで最初に「うすのろ」と言葉が揃った人がビリとなってゲーム終了となる。
つまり、「いっしょんべ」とはカードを隣に渡す時の掛け声だ。だから「せぇの」でもいいし「いっせぇのせ」でもいいはずなのに、なぜか「いっしょんべ」と言う。伊豆地方の方言というのでもない。不思議な言葉だけれど、妙に掛け声に合っている。それで子どもたちは「うすのろ」と言わないで「いっしょんべ」やろうと言う。でもそのほうが穏やかな響きがあって好もしい。(あ)

【写真】月齢10.1の月に照らされる庭の梅。五分咲きといったところか。

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実はこれ、月に照らされているように見えるが、梅に当たる光は隣家の玄関に取り付けられた防犯用のセンサーライトの明かりである。
あやめ湯から帰ってくると、隣家のセンサーが働いてパッと足元を照らしてくれる。明かりが玄関のドアまで届くので、鍵穴が分かって重宝している。

【淡彩画】菖蒲(No.9)

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ハガキ大。vifArt中目。シャープペンシルHB。固形絵の具。
ポイントは「花の色を薄く塗る」。花びらは鉛筆線をきちんと塗らないで、ラフなタッチで色を置くよう心がけた。白く塗り残した部分がやや多い気もするが、ベタッと重くなり過ぎないようにするためには、この程度がちょうどいいのかもしれない。手前の葉が細すぎた。もう少し太く描くべきだった。

【あやめ湯】18:34〜19:15。5→2人。

【タイムラプス】2月7日(火)6:19〜8:41の伊豆長岡の空。35秒。

【歩数】2,913歩。