横浜から遊びに来てくれた呑兵衛ランナーと沼津・内浦漁港の朝市に出かける。
8時に朝市に到着したら、既に多くの客が出店を覗き込んでいた。ある出店に5、6人ほどの列ができていて、ははん、これが生シラスの店だなと思って列に並んだら、売られていたのは生シラスではなく釜揚げシラスだった。生シラスはあっという間に売り切れてしまったのだろうか。それとも今日は最初からなかったのだろうか。
シラスの大きさによって大中小3種類の箱が並んでいて、見ていると、小のシラスがどんどん売れていく。次に中サイズで、大サイズはほとんど売れていない。私の好みも小サイズのものだったが、注文の順番が来た時に反射的に「大、二つ」と言ってしまった。言って、あ、しまったと思ったが店の人が手際よくささっとパックしてしまったので、小に取り替えてくださいと言えなくなってしまった。なんで大なんて言ってしまったんだろう。
隣の出店も列ができていた。こちらは干物を売る店。七輪で試食用に一口サイズに切った干物を焼いている。アジ、サバ、サンマの順で爪楊枝に刺して摘む。旨い、と思ったら、アジ5枚、イカ、サバをそれぞれ1枚買っていた。
並びのいちばん奥の出店で肉マンを売っていた。手作り、とある。朝飯を食わずに家を出てきたので、こいつを二人の朝食代わりにしようと2個入りパックを買った。台に並んだのは冷たい風で冷えているからと車に積んだトロ箱から温かいのを出してくれた。いかにも手作り風の餡がむっちり入っていて、これまた旨かった。
最後にナマコを買う。これが丸々と肥えていて、いかにも歯ごたえがありそう。
調子に乗って買い過ぎた気がしないでもないが、まあいいさ、今日からしばらくは海の幸満載の晩酌と行こう。
朝市から一端家に戻って、買った海の幸を冷蔵庫にしまう。ナマコは早速さばいて酢に浸けた。
呑兵衛ランナーに何時まで横浜に帰ればいいかと訊いたら何時でもいいと言う。ならばと、水汲みをお願いすることにした。昨秋、カミさんと汲んだ水がペットボトル1本分しか残っていなかったので、厚かましいとは思いながらお願いしたら、よしきたと快く引き受けてくれた。水汲みをお願いするのはこれで3度目だけど、いつも決まって快く引き受けてくれる。ああ、ありがたい。持つべきものは呑友である。
水汲みは湯ヶ島・月ヶ瀬の無人販売所。合計55Lを3つの水タンクに分けて汲む。水を汲んだ後は帰るだけなのだが、せっかくここまで来たからと、先日見に行った不動産物件を一緒に見てもらうことにした。で、その場所へ案内する。
友の評価はまったく低いものだった。こんなところに店を構えても客が来るとも思えないし、手を出したら奥さんにまた怒られるだろうなあ、と言う。私も前回見た時ほどの興味はなくなっていた。
帰る途中で吉奈温泉に寄ってみた。足湯に浸かりながらパンを食べるところがあると聞いていたから、どんなところか行って確かめたいと思った。一人ではたぶん行かないだろうし、いいタイミングで友が遊びに来てくれたので、友の力を借りて行ってみることにした。
昼には少し早い時間だったが、朝食が肉マン1個で小腹も空いていたことだしと、パンを2個とコーヒーを買って足湯に浸かる。足湯はだいぶ温め。ご利用はお一人20分までと案内にはあったが、時間超過を気にするふうでもなく、皆さんのんびりパンを食んでいた。
山の中の店なのに、客の出入りがひっきりなしで、なかなかの人気ぶりだった。客層は男女のカップルや家族連れ、女性4、5人のグループが主で、ムサイ初老二人の男の客なんて我々くらいのものである。パンはカレーパンと黒ごまアンパンを食べたけれど、二つともボリュームがあって食べきるのがやっとでした。
友が横浜に帰った後、バイク屋から電話が入った。修理が終了したという。えっ？ 昨日預けたばかりなのに、もう？ 早すぎます。でも、よかった。これで明日の出勤に使える。月曜の出勤に間に合うかと訊いたわけでもないのに、おじさんは間に合うように急ピッチで修理してくれたのだろう。おじさんは何も言わなかったけど、こういう気配りがとても嬉しい。（あ）
【あやめ湯】17:51〜18:31。6→5人。
【タイムラプス】1月22日（日）13:35〜15:45の伊豆長岡の空。32秒。
【歩数】6,275歩。
