いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

黒松の粋な散歩や冬隣

今日は先週の土曜出勤の代休。藤沢にそのままいてもよかったが、先週頼んだ瓦屋根修繕工事の見積りを今日持ってきそうな気がして、伊豆でそれを待つことにした。

それがなかったとしても、たぶん伊豆に来たんじゃないかな。藤沢で何をするかと考えて思いつくのは、散歩と読書くらいしかない。それに比べて伊豆は、温泉、山歩き、釣り、菜園、DIY、料理、絵描き(パソコン)、書などなど、楽しみの量が格段に違う。どうしたって伊豆の方が楽しみ満載なのです。

伊豆長岡駅に着いたのが午前8時少し前。雨が強く降っていたので家までタクシーで行くことにした。ところが財布には小銭しかない。運転手にクレジットカードが使えるかどうか訊いたら使えないという。仕方がないから9時に銀行が開くのを待って札を作った。銀行を出る頃には雨も小降りになっていたので、これはガストで雨やどりしていればそのうち止むかもしれないと思ってガストに飛び込んだ。ウインドウを横切る車のワイパーが動かなくなったのを見計らって店を出る。外は弱い雨がぱらぱら降っていたが傘を取り出すまでもない。そのまま家まで歩いてタクシー代を浮かした。

夕方4時頃、たぶん今日来るのではないかと読んだとおり、リフォーム会社の社長が見積書を持ってきた。提示額は、予想していた額よりいくらか安かった。安かったといっても痛い出費に変わりはない。でもこれからずっと住むのであれば、ここでやっておかなければいけない工事なのだから、まあこれもやむをえません。

4,402歩。

写真は、第1回直木賞作家の川口松太郎が住んでいたという鵠沼の家の前の道路。先に踏切が見える。昨日の日曜の午後、鵠沼公民館の資料室で調べた番地と地図を頼りに家を探したらここにたどり着いた。かつての広い敷地が分筆されて、今は数軒の住宅が建っている。そのうちのいちばん踏切に近いところがお洒落な民家風レストランになっていて、番地からするとここが川口松太郎が住んだ地だと思われる。昨日はレストランの門に貸切の貼り紙が貼られてあった。

公民館資料室で出している広報紙には、鵠沼に居住したことのある文士たちがどこに住んでいたかを知らせる地図が載っている。その地図を片手に、これからしばらく鵠沼界隈を散策して楽しもうと思っていたのだったが、資料室のスタッフに訊いたところでは、詳しい番地はほとんど分からないという。地図に示された場所は、たぶんこの辺りに住んでいたのかなといったくらいの不確かなものばかりとのことだった。

その中で川口松太郎だけは、別の資料に昭和35年当時の明細地図と詳しい番地が載っていた。それでかろうじて訪ねることができた。ちなみに隣は俳優長谷川一夫の別荘だったらしい。同じ明細地図に「長谷川」の字が見える。当然のことながら、どちらも今は、ここがそうだと言われてもまったく分からないくらいに変貌している。資料室スタッフの言ったとおりである。他の文士の居住場所も推して知るべし。調べ歩くのも詮ないことと諦めた。(あ)

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