いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

返照にいよ輝かし秋桜

藤沢から修善寺へ出勤。ビューカードを使うと修善寺までの切符を買えることが分かってから、もっぱらみどりの窓口の自販機で切符を買っている。三島駅でそのまま連絡改札を通れるのが何より便利。さらに都合がいいのは運賃がクレジット払いで、その口座が年金の振り込まれる口座と一緒だということ。つまりは私の小遣いを出し入れするのとは別のメイン口座から引き落とされるので、私の財布はちっとも痛まないのです。

ビューカードを使うようになったのはいつ頃だったか。横浜の動物園の隣の学校に勤めていた頃、同僚に「乗り鉄」マニアの人が二人いて、その二人が口を揃えて、50歳を超えたら絶対「大人の休日倶楽部」の会員になるべきですよ、だって運賃が5%OFFですよ、15,000円で北海道、東北、北陸のJRが4日間乗り放題ですよと強く勧める。その時は既に父は他界し、母はといえば、姉の連絡から推して長くはなさそうな気配だったので、今後繁く青森と神奈川を往き来するには幾らかでも運賃が安いに越したことはないと、そう思って確か会員登録したのだと思う。

その母も今は亡くなり、住み慣れた実家も取り壊された。ビューカードを使う機会は俄然減ったけれど、でも、青森には親しんだ小学、中学、高校の仲間がいる。そういった思い出と出会うために、そして伊豆を往復するために、もうしばらくビューカードの世話になることにします。

あやめ湯(17:55)3→2人。マイ桶氏、米朝氏、ビーン氏、会長さんの誰とも会わず。ちょっと寂しい。

13,730歩。修善寺から歩く。7.9km、80分、5.9km/h。

写真は、秋の桜。通学路から旧下田街道に出て、伊豆箱根鉄道の踏切を渡った街道沿いの民家の庭先に咲いていた。先週は三日もこの家の前を通っているのにまったく気づかなかった。西日がやけに眩しくて顔を反対側に背けたら、ちょうど目の高さにぽこんと二つ並んでいた。

既に何らかの原因で夏に葉を落としてしまった桜の木は、夏の終わりの涼しさを冬と勘違いし、その後再び気温が上がると春が来たと思って花を開かせるのだという。桜が間違って秋に花を咲かせてしまうとはよく聞く話であるが、実際に咲いているところを見るのは初めてだ。こういうさりげない四季の移ろいを発見するのも歩く楽しみの一つではある。(あ)

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