いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

そよ風に五体ゆだねて我も秋

11日(金)に上州屋函南店でアオリイカ用の釣りセットを買った。ほとんど衝動買いに近い。セットだから、それを持って堤防に立てばすぐにでもアタックできるのだが、いかんせんエギが1個しかない。根がかりでもしたらそこで釣りはおしまいだ。ここはやはり予備のエギを用意しておきたいと思って、湘南台の釣具店に出かけた。もちろん歩きである。

4.5kmを44分で歩いた。少し早歩きを意識したら平均速度6.2km/h。途中の引地川親水公園で秋の風景を写真に収めたりしたからその分時間がかかったけれど、歩きに専念したらもう5分ばかり短縮できたかもしれない。でもこうして周りの景色をゆったり眺めるのが好きだし、この程度の速度が私にはちょうどいいのかもしれない。

しかし何だなあ、糖尿病と診断されてからずっと歩くことを意識してきて、今では40分、50分歩くのも平気になってしまった。逆に歩くのが楽しい。もっといろんなところを歩いてみたい、富士山の見える山もあちこち歩いてみたいと思うまでになったのだから不思議なものである。

釣具店は上州屋藤沢石川店。ここも上州屋。全国展開の大型チェーンだけれど、それぞれの地域の釣り情報が店内に掲示されてあって、函南店の場合は沼津の堤防の情報が得られるし、石川店では江ノ島の情報が得られる。まあ、江ノ島で釣ることは今後もないと思うが、地域によって同じ対象魚でも釣り方が異なるのが面白い。特にクロダイは釣り方がまるで違う。この前、函南店の店長にクロダイをルアーで狙いたいがどうだろうと訊いてみたら、ちょうど今数が上がっているところだが、こっちはエサですねえと言っていた。

店内には数多くのエギやルアーが並べられてあった。それにしてもエギにしろルアーにしろ、かつてこれだけの数が並んでいたことがあっただろうか。しばらく釣りから遠ざかっている間に釣り方もだいぶ様変わりしたようだ。

ルアーでヒラメを釣るのは、私に釣りの楽しみを教えてくれた師匠がわざわざそのために大磯に家を構えたので知っているが、シーバスはもちろん、アジ、サバ、イナダ、メバルカサゴ、マゴチ、タチウオ、シイラ、カツオ、カマスに至るまで(そしてクロダイも)、今やルアーで釣れない魚はないくらいの勢いでルアーフィッシングが普及しているのには驚いた。エサを針にひっかけてコマセを撒いてという昔ながらの釣り方は、徐々に消えつつあるのかもしれない。釣り場が汚れないという点でいえば、それはそれでいい傾向だと思う。

10,004歩。

写真は、引地川親水公園の中と外。公園の外は稲刈り前の田圃に囲まれているが、一区画だけコスモス畑になっている箇所があった。コスモスは地元中学の生徒たちが世話をしているという。桜並木の落ち葉、稲田の案山子、揺れるコスモスと、辺りはすっかり秋一色の気配です。(あ)

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