いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

「ヒコーキ」と「わっしょい」

この土日で試験問題を作ろうとしていたら、急遽、藤沢で孫の面倒をみることになった。車で連れてくるだけだから、あたしだけ行ってくるとカミさんが言ってくれたので、そうしてもらう。それで、孫の世話に時間を取られる前に、大まかな構想だけはまとめておいた。

午前10時過ぎに孫がやってくる。着いていきなり、孫娘から「ヒコーキ」をねだられる。「ヒコーキ」というのは、藤沢へ来たときの一種の儀式みたいなもので、両腕を伸ばして俯(うつぶ)せ状態になった孫の体を抱きかかえ、スーパーマンが空を飛ぶ要領で歩いたりぐるぐる回ったりすることをいう。ときどき開いた洋服箪笥の扉に頭をぶつけたり、押し入れの蒲団に突っ込んだりと変化を持たせる。

孫が小さい頃は、よくこれをやった。近年は伊豆へ連れていくことが多くなり、「ヒコーキ」の飛ぶ機会はほとんどなくなっていた。今日の飛行は本当に久しぶりである。そして、当然のことながら、この間に孫の重量は着実に増え続け、気がつけば私の腕の積載能力を軽々と超えていたわけです。それで、本日のフライトは不本意ながら、ささくれた畳の上に不時着と相成った次第。

そこへ今度は上の孫が追い撃ちをかける。「わっしょい」をしてくれろと言う。「わっしょい」とは、胴上げのこと。これも「ヒコーキ」とセットでよくやった。こちらの方が、一旦放たれた胴体をキャッチするので腰への負担が大きい。ましてや上の孫は、体重25kgの小学2年生。冗談じゃない。こっちは試験問題を明日中に仕上げなければいけない大事な身。ここでぎっくり腰になったら大変だ。孫たちよ、今や君たちは私の腕でキャッチできないほどに成長した。これからは君たち自身の力でホップ、ステップ、ジャンプしていくのだよ。徒歩1,814歩。

写真は、ストローで作った凧を持つ孫。近くの小学校の校庭にコンクリートを吹き付けたお山があって、ブランコが取り払われた今は、孫たちの数少ない遊び場になっている。それにしても、そのストローの凧は去年の正月に作ったもの。いったい、どこから見つけ出してきたんだか…。揚がるわけないのに、しっかり手に持っている。ああ、タケヒゴでちゃんと作ってやるんだったと、少しばかり心が痛んだ。凧揚がれ揚がるはずない凧揚がれ(あ)

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