いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

狩野川の川風

三島の勤務日。午前の勤務を終えて三島田町駅まで歩く。三島駅から駿豆線に乗ると2駅だが、のんびり歩いても30分とかからない。今日は、楽寿園の道を挟んだ向かい側にある白滝公園から三島大社に通じる水上通りを歩いた。この道には三島に所縁のある文学者の言葉を刻んだ石碑が並んである。さながら文学の散歩道といったところか。

三島大社の脇を通り、そのままバス通りを少し行くと右側に三島市役所が見える。この市役所が建っている場所が昔の韮山代官所があったところで、時の代官、江川太郎左衛門がここに若い農夫を集めて、外国から日本を守るために農夫たちを調練した。その際、農兵の士気を鼓舞すべく、舞台の先頭に鼓笛隊が組織された。その故事に肖って、昭和初期に平井源太郎によって作られたのが、♫富士の白雪ノーエの農兵節なのだと、三島市観光協会のサイトにあった。最初に勤めた職場の忘年会で、この農兵節を十八番にしている人がいて、歌い出したらいつまで経っても歌い終わらない人がいたっけ。その人、もしかしたら三島出身だったのかもしれません。

電車を伊豆長岡駅で降り、ガストで昼食。ちょうど昼食時でテーブルはほぼ満席状態だった。中学生らしいグループがどやどやいて、平日の真昼間に何だろうと思ったが、文化祭か何かの代休だったのかもしれない。昼食後、狩野川の土手を歩く。富士山は見えなかったが、川瀬の音と土手の芒を揺らす川風が心地よい。しみじみこの土地を選んで良かったなあと思う。川風の芒を撫でて歩の軽し(あ)

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