大型台風18号は昼過ぎに神奈川を抜けた。台風の様子がテレビ中継される度に必ず出てくるのが傘が御猪口になる映像。暴風雨に傘をさして歩く人もどうかと思うが、その傘が御猪口になる瞬間を今か今かと胸躍らせるかのように待ち構えるカメラもどうかと思う。あと、雨合羽姿で防波堤に立って、立っていられないような激しい風雨ですというのも止めて欲しい。人間を出さなくたって、樹木が大きく揺れる映像で風雨の激しさは充分伝わります。
台風一過の富士山を期待して海岸に出てみる。湘南工科大学前を通って134号線に出ると、交差点には砂が結構吹き流されていた。砂浜へ渡る歩道橋の上で富士山が見えた。左の裾から白い雲が舐めるようにへばりつき、頭の右側にちびまる子ちゃんに登場する花輪くんの頭髪のような雲がくっついている。まだ強い南風が富士山に当たっている模様。砂浜に降りたら、手にカメラを持った人が4人ほどいた。iPadを富士山に向けていたら、カメラの一人が私に向かって「どうも」と挨拶。知っている人かなと顔を見たが、どうにも見覚えがない。その挨拶をした人は、そのまま私の横を素通りして立ち去った。どういうつもりの挨拶だったんだろう。お先にいいショットを撮らせてもらいましたという意味なのだろうか。目の前の海は台風真っ盛りのような大荒れ。遥か沖まで白い牙を剥き出して荒れ狂っている。江ノ島の岩にぶつかる波を写真に収めようと思ってサイクリングロードを移動しようとしたが、砂が吹き溜まって通れない。そこで134号線に戻って江ノ島に向かったが、その間、随分のランナーとすれ違った。台風が過ぎ去るのをじっと待っていたんだろうな。それにしても市民ランナーの人口が随分増えてきたような気がする。昨今は市民マラソンの参加申し込みが困難を極めるのだとか。私の知り合いに旅先にまでランニングシューズを持ってくる人がいるが、ハマる人はハマるんだなあ。私の場合は、お家にハマってさあ大変てなとこですが。江ノ島に渡ろうとしたら歩道が封鎖されていた。でも、それを無視して行き来する人がほとんど。波に攫われても知らないよ。自転車は柵を乗り越えられないので、そこで断念して引き返してきた。大嵐富士見送って週明ける（あ）
