いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

横浜でいずぃなり会

横浜でいずぃなりの会。19時に予約を入れてあったはずなのに、何故か店の入口で待たされる。どういうこっちゃ。週ど真ん中の平日なのに空いている席がない。えらい繁盛ぶりである。この店は、以前テレビ番組で紹介されたのだそうだが、その影響があるのかもしれない。席が空く間見ていたパンフレットに店舗一覧が載っていて、暇だからその数を数えてみた。本店を含め全部で45店舗。本店は宮崎県日南市にあって、店舗は福島駅前通り店を除いて、首都圏に固まっている。新宿、渋谷、池袋とくれば、今も衰え知らぬ首都圏を代表する繁華街。その繁華街だけでも9店舗。いつの間にこんなに繁殖したんだろう。地方のパワーが首都圏を席捲する図は見栄えがいい。爽快だ。これまではグルメといえば北海道を中心としたチェーン展開が主流だったが、今や北海道以外の地域も力をつけてきた証左だろう。やるなあ、宮崎。がんばれ、宮崎。そして津軽よ、青森よ、宮崎へ続け。

太宰治『津軽』(青空文庫)を読む。津軽の歴史を語る前段はやや食傷気味だけど、小泊でたけと再開する運動会のシーンは、いつ読んでもジーンとくる。そういえば数年前、元同僚の仲間と津軽を旅行し、金木町の斜陽館に立ち寄ったが、道を挟んだ向かいの土産店で売られていた煎餅の名称に目を丸くした。「生れて墨ませんべい」だって。イカスミを使った黒い煎餅だからということらしい。誰が名付けたか知らないが、こういうことを平気で売りにしてしまうのが津軽の浅ましさ。太宰も草場で泣いているべな。客を地方に引き寄せるのではなく、塚田農場のように、逆に首都圏に乗り込んでいく勢いが欲しいよなあ。あんたたちそんな暇なのいずぃなり(あ)

f:id:jijiro:20130718053631j:plain