いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

杉皮の郵便受や天高し(あ)

 今日に延期になった体育の部がどうなったか気になって、タイムラプス撮影を早めに終えてiPhoneの着信メールを確かめた。すると、5:49に教頭先生からの体育の部延期のお知らせが入っていた。「グランドコンディションが予想以上に悪いため10月12日(月)に延期します」だって。ほれみろ、最初から10/12(月)にしておけば、こんな5時台の朝早くに重鎮が集まらなくてもよかったものを。

 体育の部が明日へ順延となれば、今日は普通の日曜になる。さて何をしようか。まずは洗濯だな、と洗濯機に洗濯物を放り込んで庭に出る。

 台風一過の青空を眺めながら思い切り背伸びをして空気を吸う。と、金木犀の芳香が鼻腔をくすぐった。金木犀はこの雨でだいぶ散っていたが、耐えて枝にへばりついている花もまだ結構あった。ありがたい。漂う金木犀の芳香を嗅ぎながら、ひとまず台風の直撃を避けられたことに感謝し、避難させておいた植木鉢を元の場所に戻したあと、物置の扉に打ち付けた板を剥がした。

 

【今日の一枚】郵便受けにぶら下げた内蓋。

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 庭に出たついでに郵便受けを見たら、中に銀行からのハガキが入っていた。蓋を開けて取ると、ここ数日降り続いた雨が吹き込んで濡れていた。

 濡れた状態で角の矢印から剥がしたら、糊がひっついて肝心の利用明細の数字が見えなかった。「濡れている場合は、乾いてからはがしてください」とちゃんと注意書きしてあるのに、強引に剥がしたからいけない。

 ハガキがたまたま私用だからよかったが、これが自治会の会計宛のだと支障をきたす。電気ガス水道代や公民館コピー機のリース代、自販機の雑収入などは、自治会会計担当の個人宅にハガキが送られてくるようになっているのだ。また同じようなことがあっては剣呑(けんのん)と、雨が吹き込まないよう受け口に内蓋を吊すことにした。

 最初、レターケースに仕舞ってあった透明ファイルを寸法に切って、それに輪っかをつけて吊るした。が、それだと郵便屋さんが開けた蓋(杉皮をはった屋根)を下ろすときに、ファイルが口に引っかかる。で、吊るしたファイルが内側に入るように、下にタバスコの空き瓶を釣り糸でぶら下げてみた。そうしたら、ファイルがしなって、かえって変な具合になってしまった。ファイルがタバスコの瓶の重さに耐えられなかったのである。

 ふにゃふにゃのファイルだからいけない。もっと頑丈なハードケースがよかろうと、それを買いに100円ショップにカブを走らせた。

 ところが、文房具コーナーに目指すハードケースが見当たらない。2、3回同じところをグルグル回って、やっぱりないと諦めて台所用品の方に回ったら、手ごろな大きさのプラスチックのまな板を見つけた。

 それが、これ。

 重しにぶら下げたタバスコの瓶が郵便受けのガラス板に当たってガチャガチャうるさいが、それはご愛敬。というか、いずれシャンシャン鳴るねぶたの鈴でもぶら下げてみようかと思っている。

 

【書】「至福」しふく(No.479)

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 「この上ないしあわせ。最上の幸福。」(『旺文社漢字典』第2版)

 「至」は、矢の逆さまの形と一とを組み合わせた形。一は到達の地で、矢がその地点に到達したことを示し、「いたる」の意味となる。→白川静『常用字解』

 「福」の音符は畐(ふく)。酒樽のように器腹がふくらんだ器の形。示は祭卓(さいたく=神を祭るときに供え物を載せたりする机)の形であるから、神前に酒樽を供えて祭り、幸いを求めることを福といい、「さいわい、神のたすけ、たすけ」の意味に用いる。→『常用字解』

 「福」の甲骨文の形はいろいろあるが、個人的趣味で、いちばん酒樽に近い形を選んだ。

 

【ディジタル画】牧野美玲(No.87)

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 現在、焼津市の小学校に通う6年生。このほど、小学生の卓球日本代表女子ホープスに選ばれた(静岡新聞SBS)。将来は「五輪に出たい」という。伊藤美誠選手に続く逸材が、また静岡から現れた。

 

【タイムラプス】10月11日(日)5:05〜6:48の伊豆長岡の空。25秒。

https://twitter.com/aisakajiro/status/1315418681946505216?s=21