いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

梅ケ枝の蕾は固し空青し(あ)

【写真】一二三荘玄関に貼られてあった「おおひと梅まつり」のポスター。

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鑑賞期間が「1月上旬▶︎3月上旬」とあって、そうか、もう梅の季節かと思って庭に出て梅の枝を見る。すると、あるある、可憐な蕾が枝にひっついて咲く時期を待っている。今は春まだ遠い寒中だけれど、梅はこうして今年もまた花を咲かせる準備をしているんだね。
今年の我が家の一番咲きは、さて、いつの日になるだろう。


【書】「魚」(No.8)

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篆書は筆をまっすぐ立てて書く。
大学の、二度目の4年のとき、つまりは通算5年目の年に大学の書道講座を履修した。どうせ4年で卒業できないし、ならば書道講座も受けてやれという勢いだった。
その時手ほどきを受けたのが保田孝三先生で、当時は篆書の大家であられた。その先生が私の背に立ち、筆を握った私の手をご自身の手でそっと包み込み、運筆を教えてくれた。筆をまっすぐに立て、ストンと紙に落とし、すうっと筆を運んで、ポンと紙から筆を離す。
それまで小中学校で教わった書写の書き方しか知らなかった私は、その運筆法に大きな衝撃を受けた。すごいと思った。起筆も終筆も余分な力が加わらず、ともかく自然体。こんな書き方があるのかと、これまで抱いていた書の概念がひっくり返るほど衝撃的だった。
保田先生には一年間しか教わらなかったけど、それはそれは充実した中身の濃い一年間だった。あの時私の手を包んで教えてくれた方法を、今、私は書写の時間に同じふうにやっている。

なかなか先生のように自然体とはいかないけれど、教えていただいた時の手の感触を思い出しながら、少しでも先生の書き方に近づけるよう努めている。


【温泉】一二三荘。
私が風呂場から上がったら一二三荘の旦那さんが脱衣所のドアを開けて入ってきた。
「行ってきましたよ、ママチャリ。雪がチラチラ舞ってました」と旦那さんに報告する。
旦那さんとは一昨日も風呂場で一緒になり、「このたび、ママチャリ・グランプリに出ることになりまして、明日、富士スピードウェイに行くんです」と告げていた。
「そうですか、寒かったでしょう。下がこの天気じゃ上は雪かもしれないねと話していたんですよ」と旦那さん。
へええ、気に留めてくれていたんですね。話していたと言うけど誰と話していたんだろう。女将さんかなあ、なんともありがたいことです。


【タイムラプス】1月13日(日)7:57〜9:24の伊豆長岡の空。21秒。

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