いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

すき焼きの牛持て余し湯気の中(あ)

【写真】ひらい精肉店。

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大仁橋の袂にある。以前は旧下田街道の大仁商店街の中にあったが、5年前に今のところへ移転した。前の建物はシャッターが下りたまま今も残っていて、壁板に移転先を知らせる看板が張り付いている。
5年前というと私が伊豆と藤沢を行ったり来たりし始めた頃だが、その頃はまだ大仁のことはほとんど知らず、目は田京や伊豆長岡の方にばかり向いていた。
2年前に職場が修善寺になり、仕事の帰りに家までの8kmをよく歩いたことで、その途中に通る大仁商店街のこともだいぶ知るようになった。以前あったひらい精肉店の前を通るたびに、いかにも古めかしい板塀の建物に郷愁を感じたりしていた。
それが、この前の鎌倉学習のバスで隣に座った担任の先生と話をしている中で、ひらい精肉店のことが話題になった。
私が今年の盆に青森へ椎茸を送ったが大仁商店街に椎茸を扱う店がないだろうかと訊いたら、ある店を紹介してくれた。そして、かつてその店と同じ並びにあったひらい精肉店のベーコンがこれまた旨いという話になって、以来、そこのベーコンがずっと気になっていた。ベーコンと限定するところがいかにも地の人らしい。担任の先生は生まれも育ちも伊豆の人である。
ひらい精肉店は浮橋に牧場を持っていて、そこで「伊豆牛」というブランド牛を育てている。その肉が店で売られるわけだが、伊豆っ子の先生はベーコンが旨いと言う。ベーコンって牛じゃなく豚だよね。牧場では豚も育ててるんだろうか。
とまれ、お勧めのベーコンを食ってみることにした。それで今日の温泉は一二三荘。一二三荘からひらい精肉店までは踏切を渡って100mもない。
店に入ってすぐのところに穴の空いたプラ板の整理券がぶら下がっていて、客はそれを持って買い物の順番を待つようになっている。夕方は整理券が必要なほど店は混雑するらしい。私が持った整理券は「5」で、その後も次々と客が訪れていた。
順番が来るまでガラスケースの中を覗いて買う肉を決める。ベーコンだけじゃちと寂しいからと、もう一つ、特売の牛切り落としを200g買い足すことにした。
店内の客でベーコンを頼んだのは私だけだった。代わりに牛切り落としは飛ぶように売れていた。私は好んで肉を食わない人だが、今日は牛切り落としをすき焼き鍋にしてたらふく食った。肉は柔らかく、下手なスーパーの高級肉より断然旨い(高級肉なんて買ったことないくせに)。これからは肉を買うならここ、と決めた。ベーコンは明日味見する。ネットの口コミではメンチが評判だったから、次回はメンチも買ってみよう。

水墨画ニコライ堂(No.96)。

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新しい画仙紙のにじみ加減にもだいぶ慣れてきた。木の枝を描くのに面相筆を使った以外はすべて一本の付立筆で描いている。右側の樹木の葉は割筆で描いた。

【温泉】一二三荘。

【タイムラプス】11月19日(日)6:39〜9:11の伊豆長岡の空。37秒。

【歩数】668歩。