いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

砂浜の絵の紛れなき孫の夏(あ)

一人で孫二人の面倒を見る。
カミさんは午前10時過ぎに家を出て職場に向かった。明日は休みが取れたので、仕事が終わったら横須賀へ帰らずに伊豆に戻って来るという。戻るのは夜の9時過ぎになるだろうとのこと。
さて、それまで孫と何をして過ごそうか。前もってあれこれプランを考えたがいいアイデア浮かばない。当の今日になっても浮かばない。プールは昨日行ったしなあ。でも一応訊いてみるか。「今日もプール、行く?」
「行かない。どうせ歩いて行くんでしょ?」と孫娘。これでプールの線は消えた。大仁の祭り(きにゃんね)に連れて行こうかとも考えたが、これまた歩きになるのでたぶん行かないと言うだろう。仮に行ったところで人混みに姿を見失ったら大変だ。ここは静かに家で過ごすのが無難かな。
というわけで、家で過ごすことにした。何をして過ごそうかと家の中をぐるぐる見回していると、孫娘が「木でなんか作りたい」とヒントをくれた。なるほど、木工はしばらくやってなかったな、よしそれにしようと、物置から木工グッズの入ったカゴを引っ張り出し、金槌と釘を与える。
外の敷石のところでやらせようとしたら、やだ、平らなところがいいと孫娘が言う。そこで玄関の履物をどかして作業場をこしらえた。その間、お兄ちゃんはパソコンでYouTubeを見てケラケラ笑っている。が、孫娘が釘を打っているのを見て自分もやりたくなったのだろう。パソコンの前を離れて金槌を持った。
やれやれこれで昼飯まで時間を潰せると思いきや、木工は10分も持たなかった。お兄ちゃんはテレビゲームをやり始め、孫娘はお兄ちゃんの代わりにパソコンの前に座った。ああ、かつては楽しんで作った木工も、今やデジタルなバーチャルの世界に取って代わられたか。これも時代の流れなのかと、二人が突散らかした木工グッズを寂しく片付けていて、突然、ピンと閃いた。そうだ、玄関の三和土に絵を描いたらどうだろう。
殺風景なコンクリートの三和土に絵があれば、暗い玄関も多少華やぐのではないか。どうして今まで気づかなかったんだろう。こうなればもうアートだらけの家にしてしまえ。そんなノリで「どうだ、玄関に絵を描かないか」と孫に提案する。
反応がない。「どう?」。もう一度訊く。すると孫娘がニタっと振り向いて「描くに決まってんじゃん」だって。全く可愛げがない。言い方がどんどん生意気になってくる。
そうか、描くか。ではまずコンクリートを水できれいにしよう、はいタワシ、これでゴシゴシこすって。水が乾くまでお昼を食べて待っていよう。お昼は素麺だよ。
昼食後、孫二人に家の留守番をさせ、ホームセンターまでバイクを走らせてペンキを買ってくる。色は、青、白、茶、緑、黄の5色。これで砂浜を描く。砂浜とは私が決めた。玄関のドアを開けると砂浜があり、海の先に龍宮城がある構図、つまりは家の中が龍宮城というイメージだったが、それが孫にうまく伝わらず、砂浜と海が逆になってしまった。まあ、いいか。最後に記念として二人の手形を砂浜に押して完成。
夕食はたらこスパゲティとポテトフライを食べさせる。大仁の花火を見せようと思っていたが雨が本降りになって中止(になったみたい)。カミさんは雨の箱根越えで夜9時前に到着。怖かったけど、トラックが多くて、トラックの明かりが心強かったと言っていた。

【写真】玄関の三和土にペンキで絵を描く孫。
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こういうのがテレビゲームより絶対面白いと孫に伝えたつもりだが、じいじの思いはうまく伝わっただろうか。

水墨画】椿(No.7)

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椿は割と描きやすかった。しかし、椿の葉の特徴である肉厚な感じがイマイチ表現しきれず、やや不満。紙は前回と同じ、呉竹のにじみの最も弱い画仙紙。

【歩数】7,928歩。