「せんせー、何歳になったら死にたい?」
4年のやんちゃ君たちの一人に、いきなりそんなことを訊かれた。
昨日のことである。例によってやんちゃ君4人は、おやつの時間になっても登所せず、全体がおやつを食べ始めてからのこのこやって来た。
夏休み明け二学期から4年生も本館で過ごすことになり、これまで使っていたA館(離れの第二教室)は、ランドセルを置いて制服から体操着に着替えるだけの利用となっていた。
道草をして遅れて登所したにもかかわらず、ランドセルは床に放りっぱなしで着替えもせず、おしゃべりばかりしてなかなか本館に行こうとしない。見かねて「いい加減にしろよ。早く行け」と怒鳴ってA館からむりやり追い出そうとしたら、先の発言が出たのである。
「お前、訊き方が間違ってるぞ、そういうときは『何歳まで生きたい?』と、そう訊くんだ」
そう言い直させてはみたものの、どのみちその日が確実にやって来ることには変わらない。
訊かれて、はて、私は何歳まで生きたいのだろうと、真面目に受け止めた。そう訊いた子の意図は分からない。私に怒鳴られて(早く死ね、このくそじじい)と反発したかったのかもしれない。
「70歳までだな」
私はとっさにそう答えた。80歳、と言いたかったが言いよどんだ。なぜ80歳と言わず70歳と口に出したのだろう。訊いた子の感覚からすれば、70歳も80歳もたいして変わらない年齢だろうが、よわい63歳の生身とすれば、10歳の差はゆゆしき差である。あと7年か17年かでは雲泥の差である。
あと7年ならなんとか生きられそうな気がするが、あと17年となると自信がない。そのことがふと頭をよぎって、つい70歳と少なめに見積もったのかもしれない。
まあどうなるか分かりませんが、とりあえずはあと7年、細々と生き長らえてみますか。
絵は、沼津・内浦湾のヨットハーバーで釣りを楽しむ父娘。
ヨットハーバーには、もっとたくさんのヨットが係留されていたのだが、真ん中に1艇大きく描き、沖に3艇小さく描いて、あとは全てはしょった。
釣りの父娘をどうしようか迷ったが、結局入れることにした。沖にヨットをうじゃうしゃ浮かべるよりはこの方が描くのに楽だと思ったからだが、果たしてそれがよかったかどうか。面倒でもヨットで埋め尽くした方がヨットハーバーの雰囲気は出たかもしれない。(あ)
タイムラプスは、9月1日(木)5:27〜7:49の伊豆長岡の空。
◆https://www.facebook.com/100001436582002/videos/1179435008781041/
あやめ湯(18:34〜19:06)2→3人。
3,616歩。