いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

花車躑躅雅の名を誇る

放課後児童教室のスタッフルームに防犯カメラのモニター機材が設置されてあるのだが、その本体の調子が悪く、ピーピーという耳障りな高音が鳴り響いている。どうにかしてくれとリーダーが教育委員会に苦情を言ったら、今日、教育課長がやって来た。それで課長がドライバーを手に本体の背後部をごそごそいじったら、そのうち音はぱたりと止んだ。
その魔術師みたいな手際を参考にしようと思って、どこをどういうふうにいじったのか課長に訊いてみた。そうしたら、何のことはない。背後部のファンの隙間からドライバーを差し込み、ファンに刺激を与えてファンが回るようにしただけだと言う。そんな、単純なことなのかいと拍子抜けしていたら、止んだはずの音がまたまた鳴り出した。
首を傾げ、また同じようにドライバーを手にする課長。見ていて、根拠ある所作とも思えない。要するに、このテレビ映りが悪いな、どれ叩いてみるか、ドンドン、おっ直った程度の処置なのである。これじゃ根本的な修理にならんでしょう。けちけちしないで業者に頼みなさいよ。
故障の原因は、ファンがうまく回らず、そのことによって本体内部が熱を溜め込んでいるための警告音だと私は見ている。かつてパソコンを自作した経験を思い起こして本体内部を見てみたい衝動に駆られたが、絶対に電源を切ってはならぬと言われ、ならば耳障りな音を我慢するしかないと諦めた。ほんの少しだけ電源を切らしてくださいと頼んでも許可されない雰囲気があったし、その雰囲気を押し切ってまでやってみようという気持ちにはなれなかった。
防犯用に設置した機材なのに、その修理もままならないとあっては何のための防犯だか分かりゃしない。
写真は、庭の躑躅ツツジ)。

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躑躅には色んな種類があるが、これはモチツツジの園芸品種で「花車」というらしい。江戸時代から有名な品種とのことだが、ツツジとサツキの区別も知らない私としては、へえそうですかとしか言いようがない。でも「花車(はなぐるま)」という呼び名は雅でいいね。
ちなみにツツジとサツキはどこで見分けるかをネットに当たってみた。すると、ツツジは300もの種類があり、サツキはツツジの一種で「サツキツツジ」を省略した名前だという。なんだ、サツキもツツジだったわけね。
一応細かい見分け方も記してあって、それによると、花が先に咲いて後から葉が出るのがツツジで、その逆がサツキ。また、4月中旬から5月上旬にかけて咲くのがツツジで、ツツジが終わってから6月中旬にかけて咲くのがサツキなのだそうだ。でも庭の花車は、咲く時期は合っているけど、葉が先で花がその後だったような気がするなあ。なんかその区別の仕方、怪しいぞ。
ついでに芭蕉と蕪村の句にツツジとサツキを詠んだものがないか、これもネットで検索してみた。するとツツジを詠んだ句は多くあるのにサツキを詠んだ句がひとつもない。もしかしたら、江戸時代にはツツジとサツキの区別がなかったのではないだろうか。サツキはサツキツツジで、ツツジの一種という見方が一般的だったのかもしれない。
ひとり尼わら屋すげなし白つゝじ 芭蕉
大原や躑躅の中に蔵たてて    蕪村 (あ)
タイムラプスは、4月19日(火)5:04〜7:08の伊豆長岡の空。
あやめ湯(18:42〜19:20)4→5人。

3,369歩。