いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

雨あがり柔な落ち葉や歩のゆるむ

藤沢駅南口から歩いて20分のところに新林公園というのがある。そこにハイキングコースがあったことに気づいて、NHK囲碁トーナメント戦を見たあと出かけた。

新林公園へ行く前にビックカメラに立ち寄る。今週末に店頭販売されると言われていたiPad Proを実際に手に触れてみようと思ったのである。それで1階のMacコーナーへ行ったら、あった、1台だけ。複数台あってもっと人だかりができていると思いきや、そんなことはまったくなく、拍子抜けしてしまった。世の人はまるで関心がないようです。で、その1台を若いカップルがずっといじっている。周辺をふた回りしてもまだいじっているので、諦めて藤沢駅のコンコースを抜けて新林公園に向かった。

柏尾川が境川に合流するところに架かっている新川名橋を渡って右折し、境川沿いの道を500mほど江ノ島に向かって歩いたところに新林公園はある。色づいた樹々の下で、親子連れやスケボーの若者や何かのサークルの人たちが、行く秋のひと時を楽しんでいた。

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公園内に移築された江戸時代の名主の家を覗いてみる。娘の成人式のときにこの茅葺きの家をバックに記念写真を撮った記憶が蘇る。そうだ、あれ以来ここには来ていなかった。13年ぶりである。その娘も小田原に嫁ぎ、今は9歳と7歳の二人の子どもを育てている。7歳の孫は七五三のはずだが、今日はどこかお詣りに行ったのかしらん。

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家の裏手にハイキングコースの登り口がある。写真を撮ろうとしたら上から犬を連れた女の人が下りてきた。(ハイキングコースを)一周されたんですか? と訊いたら、いえ、北公園からですと言う。北公園とはちょうどハイキングコースの中間点に接している公園で、片瀬山の高級住宅街の外れにある。まずはそこを目指して雨をたっぷり含んだ落ち葉の道を上る。左右が深い谷になっているところもあって、足を滑らせないようにやや慎重になる。すると間もなくして、またも犬を連れた人とすれ違った。ここははどうやら片瀬山住民の犬の散歩道になっているらしい。鬱蒼とした茂みなのだが、下からは子どもたちの声がひっきりなしに聞こえるから寂しい感じはない。途中、リスも顔を覗かせる。

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見晴台に上ったら左に江ノ島相模湾を挟んで右に富士山、さらに右に大山が見えた。相模湾が光って眩しい。富士山は裾に厚い雲を纏っていたが、これはこれでまたいい眺めである。時計は午後4時。あと30分もすれば夕焼けに浮かぶ富士山が見られたかもしれないが、そこまで待つ辛抱はなかった。

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帰りにもう一度ビックカメラに立ち寄る。今度は触ることができた。できたが、いちばん試したかったApple Pencilがない。筆圧の加減でどの程度の筆跡が描けるのかを試したかったのに、それを置いてないってどういうこと? これにはちょっとがっかりしました。で、買うかどうかは今のところ微妙。(あ)

16,508歩。