いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

秋夜長ミイラ彷徨う七時半

5,936歩。

家の本棚から本が消えて久しい。これまで買った(読んだ、ではない)本のほとんどはPDF化してiCloudに保管してある。DVDはm4p化して、こちらは一本の容量が1GBを超えるので、ポータブルHD(1TB)に入れて持ち歩いている。このポータブルHDはスグレモノで、インターネットに接続しなくてもWebブラウザを立ち上げるだけで保存してあるデータにアクセスできる。それで、もう一つのブログ「津軽三三爺譚」のBGMは、iPadからポータブルHDにアクセスして曲を流し、iPhoneで録音している。これだけのことは今やパソコンなしでもできる。そんな時代になった。

今日、辻堂駅前のTSUTAYAに行ったら「恐怖のミイラ」が第1巻から第4巻まで棚に並んであった。ほとんど反射的に手を伸ばし、4巻まとめて借りてきた。

それをm4p化してポータブルHDに加える。m4p化するには平均約50分はかかる。だから4本で200分、3時間20分だ。仕上がるまで本を読む。今日は、山田風太郎『死言状』(途中から)と南木佳士『急な青空』(途中まで)を読む。いずれもエッセイ。エッセイはブログを書く参考になればと、しばらく前からぽつぽつ読み足している。これまでいちばん影響を受けたのは山本夏彦かな。

それで「恐怖のミイラ」だが、wikipediaによると1961年7月テレビ放送開始となっている。今からざっと54年前のテレビ番組である。当時私は8歳で、家にまだテレビがなく、二軒隣の雑貨屋の居間に上がってテレビを見せてもらっていた。もちろん白黒テレビの時代。これが「身の毛がよだつ」くらい怖かった。

「恐怖のミイラ」は毎週火曜の夜7時半から8時までの放送とwikipediaにあるが、私の記憶では火曜ではなく日曜に見たことになっている。地方のテレビ局では週遅れで番組が放送されることはざらだったから、本局で火曜に放送されたとしても地方で見るのは次の日曜というパターンは十分あり得る。というか、そちらの方が普通だった。

どんな内容だったかはまったく覚えていない。同じくテレビを見せてもらったのは私以外にもいたはずだが、それも覚えていない。ただ、タイトルが出てくるまでのオープニングのシーンだけで、全身が恐怖の塊となってしまったことだけは鮮明に覚えている。

まさか、ここで半世紀以上前のテレビ番組に出会えるとは思わなかった。秋の夜長の7時半、ウイスキーをちびちび舐めながら、8歳当時の雑貨屋の居間にタイムスリップしてみるとしよう。(あ)

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