いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

もう五十日も咲けるか百日紅

津軽の昔話、第6話「ぼさまと蛸」を収録。5分19秒。

津軽三三爺譚

前回の収録から2カ月ほど間が空いた。夏休みに入ったら、これまでに収めた昔話をアニメ化しようと目論んでいたが、しかしそれはあまりにも安易な考えだった。絵は切り絵か影絵風にすれば細かい描写をしなくてもなんとかなると思っていたが、それはとんでもない思い違いだった。あえて細かい描写をしないがゆえに、かえってそこに深遠な想像が生まれることに思い至り、そこから先へ進めなくなってしまった。

例えば能楽の幽玄の世界を思う。無表情な能面に見るさまざまな表情の奥深さなど、アニメでどう表現したらいいのだろう。そんなことは私にできようはずもない。

ならば鉄腕アトムのように秒8枚の作画にするか。それはそれで1分のアニメを作るのに480枚の作画が必要になる。flashを使えばセル画を1枚1枚描くようなことはないにしても、それ相応の時間はかかる。さらに効果音、BGMの作曲となれば、もはや私の手に終えない。

具体的にアニメ化に動き出そうとして、あまりに身のほど知らずだったことに気づいた。どの方法を選ぶにしても、アニメ化なんて今の私の力量ではとても無理だ。夏も終わりになってようやくそのことに気づいた。こうして津軽弁に翻訳(?)した手書き原稿を読み上げるのが関の山かな。若いときだったら勢いでやれたかもしれないけど、これが今の私ができる全力投球です。

今回は窓全開で録音したので、夏の終わりの蝉時雨も一緒に入ってしまった。ご愛嬌ということでご勘弁願います。

あやめ湯(17:57)3→4人。

5,822歩。

写真は、庭の百日紅(さるすべり)。他所に遅れて我が家のはようやく満開を迎えた。朝、百日紅を眺めなからコーヒーを飲んでいたら、二軒隣の奥さんがご相談があるといって声をかけてきた。前のホテルの室外機の音が気になりませんかと言う。気になるといえば気になりますがと言うと、これから自治会の組長さんのところへ苦情申し立てに行こうと思うんですけど、では同じく迷惑していると伝えていいですかと言うので、いいですよと答えておいた。うちはあまり気になりませんけどというニュアンスで受け止められた気配だったが、そのとおり、あまり気にならないのだから、そう取られても仕方がない。こういう音って気にする人はノイローゼになるくらい気にするというけれど、奥さん大丈夫かな。そっちの方が気になります。(あ)

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