いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

小さい頃の風呂屋

昨日、「温泉友達ってのもいいなあ」と書いたら、「…小さい時は、たいてい銭湯に行ってましたからね」というコメントをいただいた。そうですね。私も高校に上がって内風呂のある家に引っ越すまでは、バスに乗って隣の温泉の出る町まで風呂屋通いしていたんだった。

私の生まれ育ったところは半農半漁の貧しい村で、中学校はなく、隣の温泉町のはずれにある中学校まではバスで通っていた。その中学校は今は水族館になっていて、かつて私が学んでいた教室を魚が行ったり来たりしている。

中学校のあった温泉町には、旅館の他に湯治のための宿もいくつかあって、雪が降り出す頃になると地のお年寄りが鍋釜を持って投宿し、一年分の畑仕事の疲れを温泉でほぐしたものである。私の祖母もそうだった。

そういう旅館や湯治宿は大抵混浴で、今のような男女別の浴槽を持っている風呂屋は町に一軒しかなかった。小学校の頃はよく(といっても一週間に一度くらいだが)母親に連れられて混浴に入っていたが、あれは、小学校4年だったか5年だったろうか。あるとき、そこの風呂場で同級生の女の子とばったり出くわしたことがあった。その後、学校で顔を合わせても何となくばつが悪く、何だか心に秘密を持ったみたいで落ち着かなかった。それで、その日から混浴に行くのを止めた。

中学校はバス通学だったので定期券を持っていた。風呂屋通いにも定期券を使った。一緒に風呂屋へ行こうと声をかけたりかけられたりしなくても、行くと大概知り合いがいた。そこで勉強の話をしたり、部活の話をしたり、女の子の話をしたりしたものだった。

家に内風呂があれば、たぶん風呂屋へは行かない。行かなければ、いわゆる裸の付き合いもない。私が伊豆に来ると毎日のように温泉に行くのは、やっぱり温泉で温まりたいという思いと、もしかしたら、地の人と裸の付き合いがしたいという思いがどこかにあるのかもしれない。徒歩10,001歩。313kcal。

写真は、三島田町駅前にあるスリランカカレー店の日替わりランチ。650円。これまで火曜は定休日だったが、今日から火曜も営業することにしたのだという。メニュー表を見ると、確かに火曜だけが抜けている。で、今日の日替わりランチは? と訊いたら、壁の貼り紙を指差した。「セイロン風フライドチキンカレー」。要するに鳥の唐揚げだな。じゃ、それをお願いします。…この店は、正月5日、三島大社に寄った帰りに入ったことがあって、そのとき、ランチは7日から始めると言っていた。ランチは大盛りサービスでコーヒーが付く。いつか食べに来ようと思って今日になった。大寒やひとまずセイロンスリランカ(あ)

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