いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

梅の枝を切る

ミニトマトが下から徐々に色づいてきた。胡瓜は相変わらずにょきにょき成っている。加えて、胡瓜の裏方に駄目元で植えたえんどう豆が実をつけた。軒下の千成瓢箪の苗も葉を広げ出し、背高の百合の茎もそちこちに顔を見せ始めた。これまで庭の手入れはほとんどしておらず、雑草は生えるに任せていたから、庭が、いよいよもってジャングルの様相を呈してきた。

さすがにこれはまずいと思い、試験問題の作成をうっちゃって、空に向かって我が物顔に伸びている梅の枝を切り落とすことにした。問題作成は、今回は秦野の分の2種類だけで済むので幾分かは余裕がある。午後の時間をまるまる注ぎ込めば何とかなるだろう。俗に、桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿と言うらしい。梅の剪定には敵する時期があるのだろうが、こちらは素人の無知を前面に押し出して、枝切り鋏でバサバサ枝を切っていく。届かないところは、高枝切り鋏に持ち替えたり脚立を使ったりした。一渡り枝切りを終えて上を見上げると、今までむさくろしいばかりだった枝と枝の間から、夏の空が顔を覗かせていた。清々しい梅雨晴れ間。牢屋から救出された黒田官兵衛みたいだ。梅酒を作る気はないから実は成らなくていい。毎年二月、忘れずに花が匂いやかに咲いてくれればそれでいい。
梅の枝切りに思いのほか時間を費やし、午後の時間に少し食い込んだ。2時ジャストにパソコンのスイッチを入れる。同時に自分の気持ちにもスイッチを入れる。気合を込めるにはジャストの時間がいい。問題は全体の3分の1ほど作成してあるから、残り3分の2を風呂へ行くまでに仕上げればよい。4時間あれば大丈夫だろう。そう思って取り掛かったが、2時間ほど経過したところで脳味噌の働きが低下し始めた。そこで、気分転換に近所を散歩する。
いつも田京駅に出るときに歩く道の一つ大仁寄りの丘が立花3丁目。私の家は2丁目。その3丁目の道を歩いていて、思わぬ看板を見つけた。鮮やかな赤の矢印が左の方向を示し、矢印の下に「平石古墳入口」とあるではないか。以前、韮山中学の生徒に平石古墳の場所を尋ねられたことがあって、そのときは教えてあげることができなかったが、そうか、ここにあったんだ。看板も真新しそうだし、図書館の資料にもなかったから、最近見つかった古墳なのかもしれない。せっかくだから覗いて帰ろうかとも思ったが、放り出してきた問題作成の続きもあるし、家から歩いて5分くらいのところだから、見ようと思えばいつでも見られると思って、そのまま帰ってきた。
で、問題はまだ仕上がっていない。どうすんの? 大丈夫、大丈夫。2,258歩。根拠なき自信はどこに夏の空(あ)
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