いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

薫風を招き庵の腕枕(あ)

今度先生んちに遊びに行くからと言っていた連中が、来るとしたら今日だと構えていたが来なかった。土日は葬式があって家を留守にするとは言ってあった。だから来るなら今日だと読んだが来なかった。彼らの目的は、きっと私の家を特定することで私に会うこと…

皿に盛る菜に日の射す四月尽(あ)

身近の人の告別式。身近の人の眠る棺に花を手向け、心の中でサヨナラとつぶやく。棺の中が花で埋め尽くされ、最後に残った祭壇の花を喪主である奥さんが、眠る人の耳元にそっと添えた。その手をそのまま眠る人の顔へ滑らせ、冷たく固くなった額を撫で瞼を撫…

友悼み見下ろす囲碁の街西日(あ)

身近の人のお通夜。 最初は家族葬のつもりでいたが、喪主の奥さんが、やはり生前親しくしていただいた方々にもお見送りしてもらいたいと思い直し、広く声をかけることになった。それが昨日の朝。 急ぎ今年の旧同僚の新年会を取りまとめた人に連絡をし、100人…

家蜘蛛の脚押つ広げ襖の絵(あ)

今日の4校時の学年行事で、2年生はグランドでクラス対抗リレーをやった。先日の新入生歓迎会で、秋に行われる学校祭の体育の部の縦割りチームが決まり、各学年がそれぞれ4色に分かれた。体育の部の種目に学年別クラス対抗リレーがあって、そこではクラスの子…

雲重く垂れて林檎の花未だ(あ)

訃報が届いた。入院闘病していた身近の人は、今日午後6時過ぎ、とうとう帰らぬ人となった。2月に平塚のご自宅で囲碁を打ち、奥さんの手料理に舌鼓を打ち、ではまた次回3月にと言って別れたが、それが永久の別れとなってしまった。3月の月例会は身近の人の体…

紫陽花の浅みどりしてころころと(あ)

午後、大場の病院で定期検診。血圧、血糖値、体重は前回より良好だったが、HbA1cが同じ数値で高止まり。数ポイント下がっているかと期待したが、そうはならなかった。休肝日を設けなくちゃと思いながら設けなかったことが偽りのない結果になって表れたという…

裏返る葉も重なりて柿若葉(あ)

音楽の授業第二弾。先週の音楽の時間は2年生3人が、2学年の普通クラスに混じって授業を受けた。今日の音楽はもう一組の3年と2年のペアが、こちらは3学年のクラスに入った。片方で音楽の授業をしている間、もう片方は「作業」の授業をやる。4月も下旬だという…