【今日の一枚】庭のサツキ。
ご近所の垣根のサツキはほぼ満開だというのに、我が庭のサツキはこれからが最盛期を迎えます。サツキは下から順に咲き始めます。それはうちだけかな。
【書】「見」ケン・ゲン・みる・みえる・みせる・あらわれる（No.128）
目を主とした人の形。人を横から見た形(儿＝じん)の上に大きな目をかき、人の目を強調して、「みる」という行為をいう。見るという行為は相手と内面的な交渉をもつという意味で、例えば森の茂み、川の流れを見ることは、その自然の持つ強い働きを身に移し取る働きであった。[万葉集]に「見れど飽かぬかも」「見ゆ」という表現が多いが、それは対象の魂をよびこむことによって新しい生命力を身につけるという観念を示すものであった。＜『常用字解』より＞
まさに漫画のデフォルメ、ですね。『古代文字字典』には反対の向きの字形もあり、ひざまずいたり、前につんのめるような形のもある。その中から、妙に落ち着いた感じの字形を参照して書いた。書きながら、自然の「魂をよびこむ」ようにして「見れど飽かぬ」森や川を見ていただろう万葉人のことを想像してみた。
【温泉】水晶苑。
囲碁サロンに顔を出したら、白髭師匠と森のくま氏が対局していた。ひと風呂浴びている間に次の人が来るのを期待したが、湯から上がっても誰も来なかった。
二人の対局を少し見てから帰ろうとしたら、対局を終えた森のくま氏が私にキャンディをくれて、「せっかく来たんだから（白髭師匠と）やりなよ」と座布団を一枚はいだ。森のくま氏は対局のときはいつも座布団を二枚敷く。
4子でいいかと確認して、白髭師匠と対局。結果は大石が死んで投了。次に、同じく4子で森のくま氏と対局して、これまた投了。「しばらく来ないうちに（碁の）打ち方を忘れちまったんじゃないの？」と森のくま氏に冷やかされる。
とても勝てる気がしない。GW中はあれだけ大きな栗畑氏と碁を打ったのに、本当に碁の打ち方を忘れてしまったようだ。
今度は、お二人（白髭師匠と森のくま氏）でどうぞと対局を譲ろうとしたら、「めったに来ないんだから」と森のくま氏に言われ、白髭師匠と、今度は5子置いて対局。「5子置いてやりな」と提案したのは森のくま氏。
「4子局と5子局の大きな違いはなんだか知ってる？ 5子局だと天元に黒石が来ることによって、シチョウがすべて黒よしになることだよ」と森のくま氏から教わる。そんなことも知らないでこれまで碁を打っていた私。それじゃあ、囲碁サロンの皆さんに赤子同然に扱われるのも当然だわな。
「ほら、そこハネて。なんで、そこへ打つ？ 石の方向が違うだよ」とかなんとか、森のくま氏のアドバイスを受けながらの白髭師匠との5子局は、おかげでなんとか勝つことができた。私の勝ちを見届けたというふうに、ここで森のくま氏は席を立って帰る。それで今度はアドバイスなしで白髭師匠と同じ5子局。
白髭師匠との5子局を提案したのは森のくま氏だったが、私が大きな栗畑氏に5子置いて勝ったり負けたりしていることを、たぶん栗畑氏から聞いて知っていたふしがある。大きな栗畑氏は白髭師匠と対局するときはいつも黒を持つ側だから、私が白髭師匠に4子だと釣り合いが取れない。そういう事情もあって「5子置いてやってみな」との提案になったらしい。白髭師匠もうなずいていた。かつては「4子置かれたら勝てねえら」と私に言っていた白髭師匠が、である。やはり私が栗畑氏に5子置いて打っていることを漏れ聞いていることは間違いない。
打ち終えて、白髭師匠が5月25日の囲碁大会を知らせる貼り紙に目をやり、「これが最後の大会になるかもしれない」と、ぽそりと言った。今日の（囲碁サロンの）様子を見ても判るとおり、だんだん参加する人が少なくなり、年もとり、最近は大会の当初の趣旨と違う方向にだんだんなってきて、これまで私が面倒を見てきて賞品も参加賞みたいにみんながもらえるようにしてきたけんど、そういうやり方に不満を持つ人もいて、そんなこんなで今回でやめんべえと思っている。
そんな、せっかくみなさんと碁を打てるようになり、これからも楽しく碁を打ちたいと思っていたのに、囲碁サロンを解散するんですか？ 弱った弱った、そいつは大弱りだ。私ができることなら何でもしますから、白髭師匠、なんとか存続させてください。
【タイムラプス】5月18日（土）7:07〜9:09の韮山方面の雨空。30秒。
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