いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

花柚の香に幼な子の背伸びして(あ)

昨日呑みすぎた胃に午前中休暇を与え、午後に庭の草むしりを1時間ほどやる。腰を痛くして今日は1時間でおしまい。

さて10日間のGWが昨日から始まった。ニュースではこの連休をどう過ごす云々と、あたかも何かしなくちゃいけないかのような言い方をしているが、そんなの余計なお世話です。ほっといてください。連休中、私は何もしないと決めていますから。

そういえば、昨日の熱海駅ホームでは可愛いリュックを背負った小学生の姿が多く見られた。大きなトランクをガラガラ引きずった大人のグループもいた。みんなどこかに出かけるのだろう。海外か、それともご両親の田舎か。いいなあ、とは思わない。こんな大混雑の中を移動しなければいけないことにご同情申し上げる。

どこへも出かけないで家でじっと連休をやり過ごすのはニュースにならない。学校の先生は連休明けに、みんなこの連休はどこへ出かけたのと訊くだろう。訊くことそのものに深い意味はないが、つい訊いてしまう。そうすると、出かけた子は得意がってあれこれ言うのだろうが、どこへも出かけなかった子はじっと耐えてその子の得意を聞くことになる。出かけなかったのは自分の意思ではないのに、あたかも出かけなかったことがいけないかのような錯覚を抱く。

それは、テレビがそういう取り上げ方をするからだ。下手に騒ぎ立てるからそうなる。どこに行ったかなんて知ったこっちゃないんだからほっとけばいい。知らせるべきニュースが他にもっとあるだろう。

……なんて、庭の草むしりが嫌なもんで、ちょっとひがんでみました。

 

【今日の一枚】庭のユズ(柚子)の新芽。

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昨秋、庭の柚子は一個も生らなかった。デッキで遊んでいたハンモックを下に降ろし、ロープを柚子の木に結わえ直して揺すってみたら、根っこがぼきぼきいう。これは根が朽ちて浮き上がっているのかもしれない、花も咲かず実も生らないのはそれが原因だと思い、いずれ時期が来たら根元から伐ってしまうつもりでいた。それで代わりと言ってはなんだが、隣にリンゴの木を植えた。

柚子は半ば諦めつつ、でも今年の夏に花をつけるかもしれないと未練がましく期待をつなぎ、その気配がないか注意して見守っていた。そうしたら、ほれ、このとおり、枯れかけた枝に新芽を出してくれたではないか。

早とちりして伐らないでよかった。諦めてはいけない。待てばちゃんとこうして新しい芽を生やしてくれるんだ。ありがたいねえ。大事なことは、諦めないで待つことだ。子育ても一緒だ。

 

【書】「漁」ギョ・リョウ・すなどる(No.108)

▼甲骨文1

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▼甲骨文2

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▼金文

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音符は魚(ぎょ)。古い字形には、魚に又(ゆう=手の形)を加えて、魚を釣る形(甲骨文2)、(中略)水と二つの又(手)を加えて水の中の魚を両手で捕ることを示す(金文)があり、魚を釣り、あるいは手づかみすることを漁といい、「すなどる(魚や貝をとる)」の意味に用いる。<『常用字解』より>

まず甲骨文1を見て、こんな字があったのかと驚く。驚いたそばから無性に書きたくなった。しかし、ページに載っている字(画像)が小さすぎて、どう書いているのか判らない。虫眼鏡が欲しいところだが、はて、どこに仕舞ったか。探す手間よりインターネットが手っ取り早いと、「甲骨文」「漁」で検索したら、ここ<http://qiyuan.chaziwang.com/etymology-11121.html>がヒットした。ここにあった画像を拡大し、iPad Proで書く。

最初、にじみ度合いを「Std(スタンダード)」で書いたが、線がパサパサしすぎて馴染まず「Wet」で書き直した。魚は4尾いるが、右端のだけが違う魚のようで、こういうところもちゃんと書き分けていることに感心する。これも書いて判った。甲骨文2と金文は「Std」で書いた。

 

【温泉】一二三荘。

 

【タイムラプス】4月28日(日)8:32〜11:14の伊豆長岡の空。20秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2269444856446712?s=100001436582002&v=i&sfns=mo