いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

右左風を気ままに雪柳(あ)

鶯の鳴き声で目を覚ます。そんなのどかな三月の日曜の朝、コーヒーを飲みながら今後のことをつらつら考えてみた。

今の仕事も残すところ後三日。20日(水)の勤めをもって終了となる。その後は、仕事内容は異なるが、今と同じ職場に日に3時間を限度にお手伝いに行くことになっている。先日、校長先生が声をかけてくれたのだ。

この4月で66歳になるから、すっかり現役引退のつもりでいたのに、思わぬ方向からお声がかかった。もともと4月以降はJAで酒代を少しばかり稼ぐつもりでいたから、まだまだ体が言うことを聞くうちは体を動かそうという気はあった。が、学校関係とはこれで縁がなくなると思っていた。

それが、来年度も引き続き学校の手伝いをしてくれないかという話が突然転がり込んだ。この前、伊豆に遊びに来た親友の呑兵衛ランナーは、以前に、またお願いされるかもしれないよと予想していたが、その予想どおりの展開になって少しく驚いている。

私は、てっきりこの仕事は65歳までしかできないと思っていたし、66歳からは、やるとすれば学校以外の別の仕事だと思っていた。ところが、学校には年齢制限なしでできる仕事もあるのだと今回初めて知った。年齢制限なし、というのがちょっと怖いけれど、一年生後半から面倒を見てきた今の二年生が卒業する来年まで、少なくとも後一年は陰ながら見守ってやれる機会を与えてくれたことをありがたく思っている。直接指導することは立場上できなくなるが、陰ながら見守ることはできる。

そして何より、この一年、校舎に響き渡ったあの歌声をまた聴けるのかと思うと、心躍らないわけにはいかない。今度は教室に入れない身分だから、間接に聴くことになるのだろうけれど、窓から漏れ聞こえてくるだろう歌声を聴けることを今から楽しみにしている。

なんだか取らぬ狸の皮算用みたいな話になったけど、どこかしらでこういうご縁がまだつながっていることをありがたく思いつつ、こんな私でも何かしらのお手伝いができることを何より嬉しく思っているのです。

 

【季節の花】ガレージ脇のユキヤナギ(雪柳)。

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秋になると、この隣にススキが生える。ススキの生える家というのは見た目があまりよろしくない思って鎌で刈るのだが、隣のこいつは硬くて鎌では刈れない。それで剪定ばさみを持ち出してちょん切るが、去年は切らずに放っておいた。別にこれがユキヤナギだという認識があったわけではない。枝が硬くて単に切るのが面倒臭かっただけだ。でも、こうして白い花を咲かせてみれば、なんだか切るのがもったいなくなってくる。見た目もそんなに悪くないし、通行の邪魔にならない程度にこのまま放っておくとするか。

 

【書】「育」(No.68)

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「𠫓(トツ)」と「月」とを組み合わせた形。「𠫓」は生まれた子どもの逆さまの形で、子どもが生まれ落ちる姿である。その下に月(にくづき)を加えて、人の体であることを示す。(以上、白川静『常用字解』より)

甲骨文に書くと、まさに一目瞭然。母親のお腹からぽこりと誕生する図がガラリと判る。なんだかんだ言っても、母なる大地と言い、母なる海と言い、母は生命の源であることを改めて思わざるを得ない。

 

【温泉】一二三荘。

 

【タイムラプス】3月17日(日)5:52~8:21の伊豆長岡の空。37秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2205018776222654?sfns=mo