いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

苦瓜のカーテン老舗菓子舗かな(あ)

【写真】大仁の菓子店。

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大仁商店街から大仁ホテルへ上る道の角にある。写真右側にもう一つ入口があって、そっちではシーズンになるとかき氷の旗が軒下にぶら下がる。このかき氷を食べにわざわざ遠くから来る客も多く、夏は連日の行列になる。私も話のタネにと数年前に食べたことがあるが、ふわふわしてる以外はまあ普通のかき氷ですね。行列に並んでまで食べたいかと言うと、そこまでしなくてもいいかなという程度。ラーメンもそうだけど、私、行列のできる店ってあまり好きじゃないんです。
この店で今日、あるところへ持って行く箱菓子を買う。
裏側のモルタル壁に店の名が吹き付けられてあるが、表には看板がどこにもない。なんともさっぱりした、飾り気のない店です。身内だけでやっている店だからでしょうか、宣伝する気があまりなさそう。
ここの「若鮎最中」は、いつぞやの全国菓子博覧会で名誉金賞を受賞したのだとか。一度手土産に箱に詰めてもらったことがあるけど、自分では食べてないので旨いかどうかは判らない。が、金賞を受賞した菓子だから旨くないはずがないと、そのときはそう思って手土産に選んだ。どうも「賞」という言葉に弱いんです。
本当は「若鮎最中」は予約制で、直接店に行ってもまず手に入らないのだが、買えたときはたまたまガラスケースの中に並んでいてラッキーだった。そのバラ売りのを腰の曲がったおばあちゃんに箱詰めしてもらった。
今日の店番の女の人は、その娘さんだろうか。娘さんといっても、年恰好は私と同じくらいか。その人がレシートを裏返しに渡し、ここに住所と名前を書いてくださいと言う。商店街では毎月くじ引きをやっていて、それに当たると商品券が郵送されてくるのだそうだ。商店街もあれやこれや手を使ってお客さんを呼び込もうと必死なんだな。合併前の旧町の韮山も伊豆長岡も、そういう取り組みをしているとは聞かない。その点、大仁というところはみんなで商店街を盛り上げていこうという空気がある。
昨秋9月から仕事場が大仁になり、通う温泉も大仁が主になって感じることは、同じ伊豆の国市内でも、旧町の温度差が微妙に違うということ。大仁って、どこかほんわかして温かいんですよね、人も町も。
俗に昔から「住めば都」と言うけれど、やはり自分の住んでいるところがいちばんいいやという思い込みを抜きにしても、ミスタージャイアンツ長嶋茂雄氏が現役当時、自主合宿の常宿を大仁にしたのも頷ける気がする。ミスターにも、大仁という土地と人の温かみが伝わっていたんでしょうね。
そういえばこの店、ミスターもケーキを買いによく立ち寄った店なんだそうですよ。


【温泉】一二三荘。


【タイムラプス】9月6日(木)5:23〜7:36の伊豆長岡の空。32秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10217331277416117/